現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 当時セダン世界最速とうたわれたAMG Eクラスは、100万円台から狙える絶滅危惧車だ!

ここから本文です

当時セダン世界最速とうたわれたAMG Eクラスは、100万円台から狙える絶滅危惧車だ!

掲載 更新 82
当時セダン世界最速とうたわれたAMG Eクラスは、100万円台から狙える絶滅危惧車だ!

ハイパーチューニングモデルとしてのAMGの絶滅危惧車

ご存じ、AMGはM・ベンツの純正ハイパー・チューニングモデル。

過去の『絶滅危惧車』シリーズを見てみる

いつの時代もAMG車はM・ベンツ車の快適性を損なうことなく、よりパワフルに、より速く走ること主眼に開発されている。

旧々型AMG Eクラスがお目見えしたのは、2002年のパリ・モーターショーでのことだった。

当時、市販されているセダンとして「世界最速」のタイトルとともに華々しくデビューした。 

スーパーチャージャー付きの5.4L V8エンジンを搭載

搭載していたエンジンは、IHI製スーパーチャージャー付きの5.4L V8のみで「E55」として販売された。最高出力は476ps、最大トルクは700N・mと目を見張るものがあった。

0→100km/h加速は4.4秒と立派にスポーツカーぶりを発揮していた。

同じエンジンを持つ同時期のSL55の最高出力が500psだったのは、エグゾーストシステムの径と長さの違いによるものだった。

なお、この頃、7速ATがM・ベンツには存在していたにも関わらず、“古い”5速ATが組み合わせられたのは許容最大トルクが影響していた。5速ATは最大トルク1079N・mまで耐えられたが、7速ATは735N・mまでしか耐えられなかったのだ。

ベース車両であるEクラス同様、レバーを左右に動かすことでギアシフトできる「ティップシフト」に加え、ステアリングホイール上のスイッチでギアチェンジ可能な「AMGステアリングシフト」を採用。

ブレーキはフロントに360mmディスクと8ポットキャリパー、リアに330mmディスクと4ポットキャリパーを備えていた。電子制御エアスプリングとダンパーを備えるセミアクティブサスペンション「AIRマチックDCサスペンション」にもAMG専用チューンが施された。

スポーツカーであれば硬い足回りが当たり前のように感じるが、E55はパワーに見合う足回りの引き締め方でやみくもに硬いわけではなかった。そういう意味ではスポーツカーというより、グランドツアラー的味付けが特徴だった。 ボディロールは排除されていたわけではなく、速くコーナリングするには荷重移動させることを必要とした。つまりはドライバーの技量を要し、車と“対話”できるスペックに仕上がっていた。

エクステリアは単にEクラスとの差別化を図るにとどまらず、空力特性の向上や冷却効率を高めるためのもの。

インテリアは基本的にベースのEクラスと同じだが、AMG専用デザインメーターなどさりげない差別化が図られていた。 

新車時1200万円オーバーの車が100万円台で狙える

新車時価格は1220万円だったE55だが、今となっては100万円台前半から狙えてしまう。

2007年にはマイナーチェンジで最高出力514psの6.2L V8NAエンジンを搭載した「E63」への進化を遂げた。

最大トルクは631N・mへと引き下げられ、ようやく7速ATと組み合わせられることになった。なお、E63の0→100km/h加速は4.3秒だった。

E63は200万円弱から200万円台半ば、という中古車相場を形成している。

NAエンジンの魅力を知りつつも、100万円台前半で狙えてしまうE55に個人的には興味津々だ。100万円台でE55ほどの走りを味わわせてくれる車が他にあるだろうか?

“型落ち”AMGの魅力は、まさに中古車ライフの醍醐味。現行モデルにこだわらなければ、本当にリーズナブルにハイパフォーマンスを満喫できる。

新車時価格が高い車の部品は古くなっても高いままだが、しっかりメンテナンスされてきた車であれば、そこまでビビる必要もないだろう。

ちょっとでも気になった方は、中古車物件をチェックしてみてほしい! 文/古賀貴司(自動車王国)、写真/ダイムラー絶滅危惧車のAMG Eクラスを見てみる▼検索条件AMG Eクラス(2002年12月~2009年7月生産モデル)×全国

過去の『絶滅危惧車』シリーズを見てみる

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

6速MTあり! 日産が「“新”フェアレディZ」を発表! GT-Rの「湾岸ブルー」と「“伝説”のパープル」設定! “改良型”登場も「また抽選」? 受注再開で販売店にも反響
6速MTあり! 日産が「“新”フェアレディZ」を発表! GT-Rの「湾岸ブルー」と「“伝説”のパープル」設定! “改良型”登場も「また抽選」? 受注再開で販売店にも反響
くるまのニュース
バスがズラ リ並ぶ「壮観すぎる光景」今年も再び!? ピーク時は“1時間あたり50便”運行へ 人気の航空祭輸送で
バスがズラ リ並ぶ「壮観すぎる光景」今年も再び!? ピーク時は“1時間あたり50便”運行へ 人気の航空祭輸送で
乗りものニュース
なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
motorsport.com 日本版
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
レスポンス
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
motorsport.com 日本版
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
くるまのニュース
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース

みんなのコメント

82件
  • 新車時価格が高い車の部品は古くなっても高いままだが、しっかりメンテナンスされてきた車であれば、そこまでビビる必要もないだろう。


    こんな無責任な記事にビビるわ
  • このEクラスのシルバーでノーマルで乗ってる人見ると上品で良いね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1568.01727.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

218.01572.0万円

中古車を検索
Eクラス セダンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1568.01727.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

218.01572.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村