アメリカで40年間1位の絶対王者……フォード Fシリーズ
年始といえば、国内外で前年の自動車年間販売台数ランキングが発表される時期でもあります。このランキングでアメリカにおいて、絶対王者のクルマがあります。フォードのピックアップトラック「Fシリーズ」です。
ピックアップトラック 止まらぬ高級化 日本の軽トラ的な実用車がなぜ?
2021年の全米年年間販売台数ランキングでフォード F150は年間72万6004台を販売し、2位ダッジ・ラムの56万9388台、3位シボレー・シルバラードの52万9765台を大きく引き離しトップとなりました。ちなみに、上位3台ともピックアップトラックですが、車種限定のランキングではなく、全米で販売した全ての車種を含めたランキングです。
実はFシリーズは2020、2019年も1位でした。それどころか、1981年からずっとアメリカで最も売れているクルマで、2021年に40年連続1位という偉業を達成しました。
アメリカはその国土の広さから屈指の農業国でもあり、農業に利用できるピックアップトラックのニーズが高く、Fシリーズは1948年に初代モデルが誕生してからずっと支持を受けています。ピックアップトラックは、保険なども安く、実用車であるため価格も抑えられていることから普段使いのクルマとしても人気を獲得しました。土地も道も広いアメリカならば、巨大なピックアップトラックも困ることは少ないのです。
やがてメーカー側も、実用一辺倒ではない需要を意識し、野良仕事感のない、キレイでスタイリッシュなモデルを発売するようになります。特にFシリーズは、バリエーションが豊富に用意されており、幅広いニーズに応えられるとして不動の人気を得ることになりました。
最近はカーボンニュートラルなどの世相を反映して、EVピックアップトラックも登場していますが、まだまだフォードFシリーズの人気は続きそうです。1位から陥落したときに、それこそ大事件になると思われます。2022年の販売台数はどうなるのか、注目です。
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みんなのコメント
日本もそうすりゃ軽企画なんて金にならん分野捨てれてグローバルモデルにもっと力割けるんじゃねえの?
トラックを含めた自家用車一位は、ブッチギリでフルサイズピックアップトラック。