■よくあるクルマにまつわるトラブルとは?
毎年、夏休みやお盆休みでの長期休暇を利用して帰省するという人は多く、高速道路を中心に渋滞も発生しやすくなります。
【画像】トラブル防げ! タイヤの空気圧チェックは超重要。「これはアウト!」な状態のタイヤを見る(15枚)
クルマ移動が増える時期には、故障や事故などにも気をつけたいもの。ロードサービスを展開するJAFでも注意喚起がなされています。では具体的にはどういったトラブルに注意をすればよいのでしょうか。
道路あるいは駐車場における「故障やトラブル」に対する、現場で必要となる救援作業がロードサービスです。具体的には現場で故障車の簡単な整備作業や、最寄りの整備工場までの輸送などをおこないます。
ロードサービスの実施・受付をしているのはJAF(日本自動車連盟)や整備工場以外に、任意保険でロードサービスを付帯している場合は自動車保険会社が窓口になっています。
今回はJAFが公式ウェブサイトで公開している「よくあるロードサービス出動理由」を元に、クルマにまつわるさまざまなトラブルについて見ていきます。
2021年のお盆の統計データでは、受付件数は一般道・高速道路合わせて6万6675件も発生しています(四輪・二輪合計)。内訳は一般道が6万4549件、高速道路が2126件となります。
まずは一般道での出動理由となる上位3つを紹介します。
●一般道の出動理由1位:過放電バッテリー
過放電バッテリーというのは、分かりやすく言えばバッテリー上がりのことです。よくあるのがヘッドライトやルームランプを長時間消し忘れたことによる過放電です。
近年ではハイブリッド車に大容量の走行用バッテリーを搭載していますが、車のメインシステムを動かしているのは従来の補機用バッテリーです。そのため大容量バッテリーの電力があったとしても、補機用バッテリーの電力を使い果たすことでメインシステムを起動できなくなります。
●一般道の出動理由2位:タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足
タイヤの空気が抜けるパンクやバーストが2位の理由となりました。小さな突起物や異物を踏むことが発生する理由のひとつといえます。
●一般道の出動理由3位:落輪・落込
雪道でのスタックなどもこれに含まれますが、夏場の場合はレジャー目的で山林などの未舗装路を走ることで遭遇しやすくなります。
また帰省やレジャーの訪問先など不慣れな場所で、路肩の側溝に気づかず片輪を落としてしまうケースもみられます。
※ ※ ※
次に高速道路。件数は一般道に比べて大きく減るのですが、こちらは一般道とは事情が異なります。
●高速道路の出動理由1位:タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足
一般道で2位だったパンクやバーストが1位に。
一般道同様の理由でのパンクやバーストもありますが、エアー圧不足のタイヤで高速走行した際に発生する「スタンディングウェーブ現象」によってバーストに至るケースもあります。
●高速道路の出動理由2位:燃料切れ
2位は燃料切れ、いわゆるガス欠です。
高速道路は長距離を走るのに適していますが、給油所が100km以上に渡って無い区間がいくつか存在します。また帰省ラッシュによる渋滞に捕まると、ほぼアイドリング状態で長時間拘束されることになり、走行距離以上に燃料を消費してしまうことがあります。
●高速道路の出動理由3位:事故
普段よりも高速道路上の車の台数が増えることから、事故になりやすい状況といえます。一般道では回避可能な障害物であっても、高速道路では急な回避操作によって逆にコントロールを失うこともあります。またタイヤのバーストに起因して事故に発展したというケースも考えられます。
■クルマのバッテリーがあがった!? どう対処すればいい?
自力での対処が難しい場合は速やかにロードサービスを利用すべきですが、可能な限りそういった状況は回避したいものです。
落輪や事故に関してはロードサービスに頼るしかありませんが、バッテリー上がり、タイヤのエアー圧不足に関しては、未然に防いだり、車載できるアイテムを使うことで対処できたりする例もあります。
●バッテリー上がりへの対策グッズ:ジャンプスターター
バッテリー上がりによってエンジン始動ができない場合、外部から電力を供給することでエンジン始動が出来ます。
従来からある方法としてはブースターケーブルを介してほかのクルマから電気を分けてもらう方法もありますが、救援用の車両がもう1台必要になります。
それに対してジャンプスターターはバッテリーを内蔵しており、バッテリー内に蓄電された電力でエンジン始動を試みるものです。近年ではリチウム電池を採用して小型化され、制御チップが組み込まれていることで、バッテリー端子に繋いでも火花が飛ばない仕様になっています。
●タイヤのエアー圧不足への対策グッズ:車載式エアーコンプレッサー
エアー圧不足はパンクやバーストのリスクを高めます。修理キットやスペアタイヤを用いることもできますが、ガソリンスタンドに立ち寄った際などの定期的なエアー圧管理によって、パンクやバーストのリスクを下げるのが重要です。
そこで日常点検・整備として使えるのが、応急パンク修理キットに含まれる車載型エアーコンプレッサーです。アクセサリーソケットからの給電や内蔵バッテリーで動作するもので、圧力計もついており、カーショップでも単体で購入できます。
なお、エアー圧はタイヤが冷めた状態で既定の圧力に調整する必要があるので、出発前に調整する必要があります。
※ ※ ※
長距離のドライブともなると、普段走り慣れていない道路を走るシチュエーションも多くなり、なにかしらのトラブルに遭遇する可能性は増えてしまいます。
自分でできる対処法が何か事前に知っておいたり、ロードサービスの連絡先をチェックしたりすることで、トラブル発生時も余裕を持って対応できるといえるでしょう。
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みんなのコメント
車はタイヤに空気が入ってないと走れません!
溝が命
バッテリー上りやすい今の車放電し放題
バッテリーカバー付けないとね