デリカD:5は外観からも想像されるように、ミニバンでは悪路走破力が最も高い。エンジンはクリーンディーゼルターボを搭載しており、8速ATと組み合わせることで、実用回転域の駆動力が高く、滑らかな加速を楽しめて燃費性能も優れている。都会派のアーバンギアも用意され、デザインを選べる自由があることも魅力のひとつ。
悪路走破力と舗装路での安定性を高めて外観も個性的
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デリカは82年に登場したデリカスターワゴン4WDの時代から、広くて快適な居住性と、優れた悪路走破力を両立させてきた。現行型となるデリカD:5は
07年に発売され、12年にはクリーンディーゼルターボを加えている。
これがヒットして、19年に入るとディーゼル車のみが規模の大きなマイナーチェンジを受けた。
最も注目される変更はフロントマスクだ。今の三菱車を象徴するダイナミックシールドのデザインを進化させ、LEDヘッドランプを縦方向に並べた。デリカD:5のイメージにピッタリな存在感と、夜間走行における視界の確保を両立させている。
外観と併せて内装も刷新され、操作性と質感を高めた。インパネの奥側には、さまざまなメカニズムやエアコンのダクトなどがギッシリと配置されているから、インパネの形状変更にも困難が伴った。
直列4気筒2・2Lクリーンディーゼルターボエンジンも改良されている。窒素酸化物の浄化装置として、新たに尿素水溶液を使ってクリーン性能を高めた。燃焼室形状の変更、新しい燃料噴射装置の採用など数々の改良も施され、エンジンの主要構成部品の50%が見直されている。静粛性などの快適性、サスペンションの設定変更に伴う走行安定性と乗り心地の向上も含めて、性能を総合的に高めた。
装備については、緊急自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)が新たに採用された。運転支援機能として、車間距離を自動調節できるレーダークルーズコントロールも装着している。運転支援機能による快適性の向上は、ドライバーの疲労を抑え、安全性をさらに高める効果も期待される。
バリエーションは、標準ボディとアーバンギアに大別される。後者には、都会的でシンプルな形状のメッキグリルなどを装着した。アルミホイールのデザインも異なる。それでも最低地上高は標準ボディと同じで、悪路走破力などの機能に差はない。純粋にデザインの好みで選択できる。
オフっぽさを継承したD:5
都会派のD:5アーバンギア
デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より
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みんなのコメント
日本のキャデラックだ。これでコストコに行きたい。