■「PHEV」に起こり得る「トラブルの可能性」とは
“家庭用コンセントからも充電できるハイブリッド車”である「プラグインハイブリッド自動車(以下、PHEV)」は、電気モーターとガソリンエンジン両方を搭載する次世代のエコカーです。
短距離は電気自動車(EV)、長距離はガソリン車のように、それぞれのメリットを活かした利便性と環境性能の高さが魅力ですが、その特性ゆえの注意点もあると言います。
【画像】これが「給油口」の中身です!「意外な構造」を画像で見る(23枚)
PHEVの主な特徴といえば、短距離はEVモード走行、長距離はエンジン走行と切り替えながら走れるところでしょう。
この構造によって、遠出やレジャーの際にも、充電インフラや航続距離を気にせずに楽しむことが可能です。
また、EV走行時はCO2排出ゼロで、ガソリン走行時もハイブリッドシステムにより高い燃費性能を発揮します。
一般的なPHEVはEVモードのみで40~100km程度は走行可能なので、日常の通勤や買い物などの短距離移動であれば、ほぼ電気のみでの走行が可能。
そのため、生活圏内での移動ばかりに使用していると、ガソリンを消費しない期間が長くなことも考えられます。
しかし、実はガソリンは3~6カ月経つと劣化が始まるため、長い期間の放置は厳禁です。
劣化したガソリンは、エンジン性能を低下させたり、燃料系統に悪影響をおよぼしたりする恐れがあります。
また、燃料フィルターの目詰まりやタンク・ホースの腐食など、クルマが故障する原因となるでしょう。
ガソリンの劣化とは主に酸化反応によって引き起こされるもので、ガソリンに含まれるアルケンが空気中の酸素と反応して、色や物理的性質が変化することを言います。
新鮮なガソリンは淡いオレンジ色ですが、劣化が進むと茶色から黒色に変色し、徐々に高揮発性成分の蒸発により粘度が上がってドロドロとした状態になります。
さらに、酸化反応によってギ酸や酢酸などが生成され、強い刺激臭を放つようになるのも特徴です。
このようなガソリン劣化の問題を防ぐためには、定期的なエンジンの使用が大切です。
月に1~2回程度はエンジンを始動させ、ガソリンを消費するように心がけましょう。
PHEVを長く愛用するためにも、電気走行の利点を活かしつつガソリンエンジンの適切な管理も行い、車両の性能と信頼性を長期的に確保すべきです。
■長期間乗らない時はどんな点に気をつけるべき?
では、PHEVを長期間使用しない場合は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
とくにガソリンの管理が重要になるため、普段から電気走行がメインの場合はタンク内をあえて満タンにせず、こまめに新しいガソリンを給油するという工夫もひとつの方法です。
また長期間クルマに乗らない場合は、ガソリンと同様にバッテリーの管理にも気を配りましょう。
バッテリーは充電量が高い状態で長期間放置すると、劣化が進みやすくなる特徴があります。
そのため放置は避け、2~3カ月に1度は充電するようにしましょう。
さらに、PHEVにはハイブリッドシステムを作動させるメインバッテリーのほかに、電装系統を動かす補機バッテリーが設置されています。
こちらも定期的に充電させる必要があるため、できれば1カ月に1回は短距離でも走行することをおすすめします。
そのほか、基本的なメンテナンスは怠らいようにしましょう。
タイヤの空気圧をチェックし、必要に応じて調整します。車体にカバーをかけ、直射日光や雨風から保護するのも良いでしょう。
具体的な点検・メンテナンス方法は取扱説明書を確認するか、ディーラーに聞くなどして把握しておくことも重要です。
このように、PHEVを長く快適に使うためには、電気とガソリンの両方のシステムに気を配ることが大切です。
バッテリーとガソリンのどちらも放置は厳禁のため、定期的にクルマを始動させ、点検・メンテナンスも怠らないように気をつけましょう。
※ ※ ※
PHEVは電気とガソリンそれぞれの良い点を兼ね備えたクルマですが、適切な管理が不可欠。
とくに、電気走行が主となる日常使用では、ガソリンの劣化に注意しましょう。
また、たとえ長期間使用しない場合でも定期的な始動や充電を心がけ、PHEVの特性を理解して適切なメンテナンスを行い、快適に乗れる状態を維持することが大切です。
TSUMUJI Writing Studio(渋谷)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車102万円! トヨタ新「軽トラック」発表に反響あり!「もはやハイラックス・ミニ!」「あぜ道の王様だね」の声も!“2人乗り×超タフ”が自慢な「新ピクシストラック」とは!
激混み国道1号に代わる“快適バイパス”いよいよ全通近し! 車の流れ変わる? 滋賀「山手幹線」が3月延伸
トヨタ「新型クラウンエステート」まもなく登場へ 18年ぶり復活で「大型SUV化」×奥行き2mの「めちゃ広ラゲッジ」採用! シリーズ“第4”のモデルはなぜ延期が続いたのか
6MT搭載! ホンダが名車「Z」を復活!? 超レトロな「旧車デザイン」ד丸目ライト”採用した「3ドアクーペ」に注目! めちゃ懐かしい“水中メガネ”搭載した「Re:Z」コンセプトとは
日産「新型エクストレイル」まもなく登場!? 大人気SUVが「三菱のOEM」に? 明らかになった「PHEV」モデルの正体とは
トランプ大統領が「日本の消費税廃止」を要求? JEEP以外のアメ車が日本で売れない理由は「そこじゃない」
「高性能ターボ×MT」がウリなのに… 日産「“最強”2人乗りスポーツカー」なぜATのみ? 「フェアレディZ NISMO」がMTじゃない理由とは?
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
外国人が「簡単に取れる日本の免許証制度」とは? 問題が指摘される「外免切替」 国家公安委員長「制度改正の検討」を示唆! 事故実態は「把握せず」
【中国】約200万円! トヨタ新型「bZ3X」25年3月発売に反響多数! 「RAV4より広くて快適そう」「価格安すぎ」「先進運転支援システムが気になる」の声も! 新たな「bZシリーズ」登場!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
例えばトヨタなら取説に目安期間も書いてあるし、インパネにガソリン入れてと表示されるから。
トヨタPHEVはどうなんだろ