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最終戦バーレーンの性能調整が発表。ポルシェを追うトヨタとフェラーリに緩和措置

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最終戦バーレーンの性能調整が発表。ポルシェを追うトヨタとフェラーリに緩和措置

 11月2日にバーレーンで行われるWEC世界耐久選手権第8戦(最終戦)のBoP(性能調整)テーブルが発表された。シリーズ争いをリードするポルシェを追うトヨタとフェラーリは、ともに数値が緩和されている。

 FIAが発表したBoPブルテンによると、トヨタGR010ハイブリッドとフェラーリ499Pは、前戦富士ラウンドよりも軽い最低重量と高い最大出力でバーレーン8時間レースに臨む。

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 トヨタはバーレーンに向かうハイパーカーメーカー8社の中で最大となる5kgの軽減措置を受け、GR010の重量は1065kgに減ったが、それでもこの車両はクラス最重量だ。

 トヨタの最大出力は6kW増加して499kWとなったが、250km/hを超えた場合の“パワー・ゲイン”は4.2%と、富士に比べて1.2ポイントの減少となっている。

 フェラーリは重量が2kg減らされ最低重量1053kgに。また10kWのパワーアップで510kW、ただしパワーゲインはマイナス2.2ポイントとなっている。

 この変更は両メーカーにとって厳しい結果に終わった富士戦を受けてのものだ。フェラーリの最上位は9位、トヨタは同10位というリザルトだった。

 一方、バーレーンに向けてドライバーとマニュファクチャラー双方のタイトル争いをリードしているポルシェは、ハイパーカーカテゴリーで最大の重量増加を余儀なくされている。ポルシェ963は富士に比べて7kg増の1056kgで、バーレーンを走行することになった。これは2kWのパワーアップによって部分的に相殺され、このドイツ車は514kWの最大出力で走行することになる。

 バーレーンで重量が増加した他の車種は、アルピーヌA424(+4kg/1046kg)、キャデラックVシリーズ.R(+2kg/1038kg)、プジョー9X8(+1kg/1031kg) の3車種。

 BMW Mハイブリッド V8は1kg軽量化されて1036kgとなり、ランボルギーニSC63のみ重量は1030kgのまま据え置かれた。これは、規則で許可されている最低重量だ。

 ランボルギーニは、富士と比べて5kWのパワーダウン、キャデラックは3kW、BMWとアルピーヌはそれぞれ1kWの出力削減を受けている。プジョーの最大パワーは7kW増加して上限の520kWとなった。

 LMGT3向けの最新BoPでは、ポルシェとアストンマーティンが重量増加を受けている。

 アストンマーティン・バンテージGT3は、このクラスの9車種の中でもっとも影響を受けており、ベース重量は富士から10kg増加して1355kgとなり、合わせて最大出力は2%減少している。

 ハート・オブ・レーシングのアストンは、前々戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズでの勝利により、さらに15kgのサクセスウエイトを積み、1370kgでバーレーンを戦うことになる。

 一方、ポルシェ911 GT3 Rは、ベース重量が5kg増加して1350kgとなる。富士でタイトルを決めたマンタイ・ピュアレクシングの92号車は、サクセスウエイト込みでは1385kgとなり、このフィールドのなかでもっとも重い車両となる。

 ポルシェは、フォード、ランボルギーニ、レクサスとともに、富士と比べてパワーレベルに変化がない4つのブランドのうちのひとつだ。

 BMW M4 GT3、フェラーリ296 GT3、マクラーレン720S GT3 Evoの3台は、前回のレースから1%増加し、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rは1%減少している。

 アストンマーティンとポルシェを除くLMGT3の他のすべての車種では、サクセスウエイトを除く最低重量は変更されていない。

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みんなのコメント

2件
  • wat********
    WEC? WBoPレースだろ、ル・マン だけでいいw
  • そにー製パスタ
    ワイが暴れ狂ったおかげでこの手の記事のコメ欄が静かになりおったで。
    何でBoPが採用されたのか、耐久の歴史や経済的背景を知れば多少は納得できると思うで。
    カテゴリこそ違えど最高峰だからってF1と一緒の考え方や物の見方じゃあかん。
    耐久には耐久の歴史と苦悩があるんや。
    勉強して物言いや。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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