2021年2月16日、ロータス カーズは2030年のEV耐久レースに登場する可能性のある次世代レーシングカー「E-R9」のデザインスタディを発表した。
往年のレーシングカーをオマージュしたカラーリングとネーミング
ロータスが発表した「E-R9」は、2030年のEV耐久レースに登場する可能性のある、次世代レーシングカーのデザインスタディだ。印象的なブラックとゴールドで仕上げられたE-R9は、7回のF1コンストラクターズ タイトルと6回のF1ドライバーズ タイトルを獲得した、ロータスのF1マシンをオマージュしている。
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デルタウイング状のボディ前端中央部には、洗練された戦闘機スタイルのキャノピーを備えている。後述する「モーフィング」ボディパネルや垂直に取り付けられた操縦翼面を備えた高度なアクティブエアロダイナミクスによって、ハイスピードのコーナリングを可能にしている。
E-R9の開発は、外部クライアントにプロジェクトを提供するコンサルタント部門のロータス エンジニアリングによって行われた。このクルマは、高度な電動パワートレーンと空気力学の分野において、その哲学的、能力、そして革新的な精神のテクノロジー ショーケースとして生み出された。
車名の「ER」は「Endurance Racer(耐久レーサー)」の略で、9はロータスの過去のレースに敬意を表して選ばれた数字だ。1955年、創設者であるアンソニー・コーリン・ブルース・チャップマンが率いるロータスのレーシングチームは、ル・マン24時間レースに「ロータス マーク IX(ナイン)」で参戦した。つまり、E-R9が2030年のEV耐久レース(ル・マン24時間レース?)に参戦したら、マーク IXの参戦75周年を祝うことになる。
E-R9は、ロータスのチーフエアロダイナミストであるリチャード・ヒルと、EVハイパーカーのエヴァイヤのプリンシパル プラットフォームエンジニアで吉利汽車のテクニカルディレクターであるルイス・カーによって開発された。エクステリアは、ロータスのデザインディレクターであるラッセル・カーが率いるデザインチームによるものだ。
リチャード・ヒルは
「私たちがやろうとしたことは、現在の技術的な位置の限界を将来に向けて押し広げることです。ロータス E-R9には、開発と実用性が十分に期待されるテクノロジーが組み込まれています。ロータスには独自のソリューションを開発してきた驚くべき歴史があり、モータースポーツやロードカーで何度もそれを行ってきました」
と語っている。
エアロダイナミクスやパワートレーンに革新的技術を投入
E-R9のエアロダイナミクスで革新的なものは「モーフィング」ボディパネルだ。これは、アストンマーティンなども開発しているテクノロジーで、デルタウイングのボディ全体に配されたパネルが、ドライバーの操作か、センサーの入力に応じて自動的にボディ表面の形状や姿勢を変化させる。これによってストレートやコーナーでダウンフォースを変化させ、さらにリアの垂直な翼面がタイヤのグリップを制限することなくクルマの方向を変えるエアロデバイスとなる。つまり、クルマでありながら飛行機のように操縦もできるレーシングカーといえるかもしれない。
E-R9のパワートレーンは、トルクベクタリングで強化され、各ホイールに個別にパワーを供給する高度なシステムを採用している。これはエヴァイヤで統合されているテクノロジーに基づいているが、E-R9ではドライバーが運転中に調整もできるという。
前出のルイス・カーは
「バッテリーのエネルギー密度と電力密度は、年々大幅に向上しています。2030年までには、その両面の性能を上げた混合セル化学電池や、ピットストップ中に電池を素早く交換できる機能が搭載されるでしょう」
と語っている。
果たして、2030年のル・マン24時間レースに「ロータス E-R9」は参戦するのだろうか? 9年後のル・マンが、今から楽しみになってしまいそうだ。
[ アルバム : ロータス E-R9 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
じきに変型機構が付いたレーシングマシンが出てくるかもしれない(笑)