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サウジアラビアGP開催に向け、サーキット建設計画が進行中。元F1ドライバーのブルツがレイアウト担当

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サウジアラビアGP開催に向け、サーキット建設計画が進行中。元F1ドライバーのブルツがレイアウト担当

 サウジアラビアのF1開催計画が次々と明らかになっている。元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツの設計によるサーキットが、首都リヤド郊外のキディヤに建設される予定だ。

 新しいサーキットはキディヤの大規模エンターテインメントプロジェクトである『サウジ・ビジョン2030』の“目玉”となりそうだ。このプロジェクトはサウジアラビアの経済をインフラやレクリエーション、観光など多数の分野に多様化することで、石油への経済依存を削減することを目指している。

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 キディヤの最高責任者であるマイク・レイニンガーは、サウジアラビア当局とリバティ・メディアとの間で交渉が行われており、2023年にレースを開催する準備が行われていると明かした。

「契約が締結され、ここサウジアラビアでレースが行われるという期待のなか、施設の建設を行っている」とレイニンガーは『BBC Sport』に語った。

「レースの形式化はキディヤにおける我々の仕事ではない。それはこのプロジェクトの範囲外のことだ。しかし、我々は2023年にここキディヤにオープンする象徴的なプロジェクトのひとつとして、世界クラスのイベントを開催できる施設を建設している」

 キディヤにおけるFIAグレード1の標準コースプロジェクトは、金曜日のイベントで正式に発表された。会場には1996年のF1世界チャンピオンのデイモン・ヒル、元F1ドライバーのデイビッド・クルサード、またハースのロマン・グロージャンも姿を見せた。

 キディヤのレース施設の設計とレイアウトは、ベネトンやウイリアムズなどからF1に参戦した元ドライバーのアレクサンダー・ブルツが担当。彼の会社は、過去にも何カ所かのサーキットの設計を行っている。

 またル・マン24時間レースで2度の優勝経験を持つブルツは、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の会長でもあり、グロージャンは同じくGPDAの理事を務めている。

「スピード・パークのコースを含むキディヤのモーション&モビリティゾーンを設計することは、人生における名誉だ」とブルツは語った。

「明確なビジョンを持つキディヤのプロジェクトは、ドライバー、観客、そして自宅にいる視聴者のための、真のレースの舞台となるコースを設計する素晴らしい機会を我々に提供してくれた」

「設計においては、見事な自然の地形を利用して、驚異的な高低差を作り出している。同様に、ドライバーとエンジニア双方に向けて挑戦を投げかけるような設計となっている。我々が行ったシミュレーションにより、コース内外で必ずやスリル満点の体験ができることを保証できる。キディヤは世界のモータースポーツの中心となるためのすべてを持ち合わせているのだ」

 サウジアラビアでのF1開催の噂は2019年から浮上していたが、今週の初めに『Daily Mail』は、関係者全員が契約の締結を完了したと報じた。この契約はF1にとって、6000万ドル(約66億円)相当の取引になると見られている。

 しかしながらサウジアラビアをF1開催地に追加することは、同国の問題ある人権の扱いの経緯を重く見る人々から必然的に批判を受けることになるだろう。

 だが正式に非政治団体であることを主張しているF1は、中国やロシア、バーレーンなど、人権の扱いについて物議を醸している地域を避けていない。残念ながらスポーツの世界ですら金がものをいい、道徳はないがしろにされるのだ。

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