2019年限りでウイリアムズを離れることが決定しているロバート・クビサには、2020年にハースのテストドライバー兼開発ドライバーとなるのではないかという噂がある。
ただクビサは、シミュレーターの仕事に専念するような役割を受け入れる可能性が低いことを示唆しており、DTM(ドイツツーリングカー選手権)行きなどの可能性も取り沙汰されている。
■ハース代表、ドライバーのフィードバックを軽視していた? 「耳を傾けるべきだった」
「僕が来年、暗い部屋にこもってシミュレーター作業をしているとは思えない」とクビサは語った。
「その選択肢を除外している訳ではないが、それ(シミュレーター業務)と他の仕事を組み合わせたものでなければいけない」
「だから(交渉に)いろいろと時間がかかっている。なかなか簡単な話ではないんだ」
「シミュレータでしっかりとした仕事をするには、実車で一定の時間を過ごす必要がある。確かに実車をドライブしていなくても仕事をすることができるが、ある程度のレベルになると、実際に何が起こっているかについての知識が問われてくる」
ハースは現在、ピエトロ・フィッティパルディをシミュレータードライバーとして起用しており、ルイ・デレトラも同じくシミュレーター業務を担当している。また、2020年のF1は年間開催数が1戦増えて22戦となることもあり、プレシーズンテストの日程が8日間から6日間に短縮された。そういった理由もあり、シーズン中の金曜フリー走行でレギュラードライバーの貴重な走行時間をクビサに充てることは、一考の余地があると言えるだろう。
ハースチーム代表のギュンター・シュタイナーはクビサのFP1出走に前向きとみられているが、レギュラードライバーのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンはそれに乗り気ではない。
グロージャンは、ハースが今後上位のグリッドを目指しているならば、そういったことはすべきではないと主張した。
FP1の走行を諦めることに納得するかどうかについて尋ねられたグロージャンは「ノー」と返答し、次のように話した。
「(クビサとの交渉について)何も聞いていないから分からない。ただ、金曜午前の走行を諦めることは決して理想的なことではない」
「チームがどの位置で戦いたいのか、目標は何なのかにもよる。フェラーリやレッドブル、メルセデスのドライバーが金曜の走行を誰かに明け渡しているところなんて見たことがない。彼らは勝利を目指しているからだ」
「全てのセッションが重要だ。(もしFP1の走行を諦めることになったら)その時はその時だが、パフォーマンスの点では理想ではない」
グロージャンはロータス時代の2015年、フリー走行でジョリオン・パーマーにマシンを譲り渡した経験を引き合いに出し、こう付け加えた。
「マシンセットアップがバランスの取れたものであれば問題ないが、(バランスの取れたマシンにするために)多くの作業を行う必要がある場合は、大きく後退することになる」
一方のマグヌッセンも、主にタイヤの観点からグロージャンの意見に同調した。そしてフィッティパルディの仕事ぶりに満足しているため、クビサを迎え入れる必要性について疑問視している。
「僕たちのチームには既にピエトロがいて、シミュレーターで良い仕事をしてくれている」とマグヌッセンは語った。
「彼は良いチームメンバーだ。だから既にその業務は十分カバーされていると思う。(クビサの起用に関しては)僕が関与することではないけどね」
「FP1を走れないということは望んでいない。FP1は大事なセッションなんだ。少しでも多くタイヤを使うことができるのは、貴重なんだ」
「時間が必要というよりは、できるだけ多くのセッションで(新しい)タイヤを使いたいんだ。だから(FP1を走らないことは)僕の望むところではない」
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