STマイクロエレクトロニクスは、3軸加速度センサと温度センサを1チップに集積したLIS2DTW12を発表した。同製品は、荷物の追跡システム、ウェアラブル機器、IoT端末など、スペースとバッテリ容量に制約のある検出機器に最適。温度検出精度は0.8°Cで、これは一般的なスタンドアロンの温度センサと同等の精度。
LIS2DTW12は、温度補正機能の向上に加え、センサの優れた精度を活用することで、65通りのユーザ・モードという優れた柔軟性を実現しているため、開発者はアプリケーションの仕様条件に応じて消費電力とノイズを最適化することができる。最大±16gの選択可能な加速度検出範囲を持つとともに、1.6Hz~1600Hzの出力データ・レートで加速度を測定できる。
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LIS2DTW12は、その他の複合センサよりもパッケージの高さを約30%低減しており(わずか0.7mm)、優れたバッテリ容量による長時間駆動が可能。50nAのパワーダウン・モード、1µA以下まで低減できる複数の動作モード、加速度信号を処理する専用の内部エンジン、メイン・コントローラの負担を軽減する32レベルの大容量FIFOなどの省電力機能を備えているため、機器の充電回数を減らすことができる。
LIS2DTW12は、高速のI2C/SPIポートを介して、16bitの加速度データと12bitの温度データを提供するとともに、必要に応じて1つのデータに変換することも可能。モーション・エンジンは、自由落下およびウェイクアップの検知、シングル・タップ/ダブル・タップの認識、活動中/停止中、静止中/動作中、および縦向き/横向きの検知、6軸/4軸方向検知が可能。また、STの先進的な自己診断機能が内蔵されており、センサが正しく機能していることを検証することができる。
LIS2DTW12の動作温度範囲は-40°C~+85°Cで、プラスチック製の超薄型LGA-12パッケージ(2.0 x 2.0 x 0.7mm)で提供される。単価は、1000個購入時に約0.99ドル。
専用アダプタ・ボードのSTEVAL-MKI190V1も用意されており、マイクロコントローラ用開発ボードであるSTEVAL-MKI109V3と組み合わせて使用できる。PCと接続することで、開発用GUIのUnicoやユーザ独自のアプリケーションを動作させ、センサ・データを解析できる。
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