VSC中、超スロー走行のペレスに引っかかったノリス。追い抜いていいか分からず大幅タイムロスで怒りの絶叫「トラブルなら端に寄ってよ！」

　F1日本GPで2位に入ったランド・ノリス（マクラーレン）。最終的に優勝したマックス・フェルスタッペンからは20秒近い差をつけられてしまったが、彼はバーチャルセーフティカー（VSC）中にタイムをロスする場面があった。

　レース序盤、セルジオ・ペレス（レッドブル）とケビン・マグヌッセン（ハース）が接触し、デブリが飛散したことによりVSCが出された。ノリスはスプーンに差し掛かった時、スロー走行中のペレスと遭遇。しかしペレスにトラブルが起きていたかどうか確信が持てず、VSC中のオーバーテイクでペナルティを受けるリスクを避けてアクセルを緩めた。

　その結果、VSC解除時にフェルスタッペンは5秒のアドバンテージを得ることに成功。一段とレースを有利に進めることができた。

　ノリスはレース後、ペレスを抜いてリスクを冒すことができなかったとして、次のように述べた。

「何が起こったか分からない……彼はトラブルを抱えていたんだよね？」

「でもVSC中は前のマシンが明らかに問題を抱えている時以外は、追い抜きができない。彼が問題を抱えているか分からなかったから、彼を追い抜くというリスクは冒せなかった」

「彼はすごくゆっくり走っていた。（ステアリングの）ダッシュボードに“VSC終了”と出た時に、彼は1速に入れていて、僕は彼のアウト側にいたけど、本当に遅かったし僕のところにぶつかって来そうだった。本当に訳が分からない」

「ヘルメットの中で叫んでいたよ。ちょっと悪態もついたけど、何より混乱していた。マックスに差をつけられてしまったし、フェラーリ勢も12秒くらい後ろにいたのに1.4秒差になっていた。あの時自分に何が出来たかは分からない」

　またノリスは、ペレスが手負いの状態でピットに戻ろうとしているのであれば、もっと明確に道を譲るべきだったと考えている。

「彼にトラブルがあったのなら、マシンを端の方に寄せて問題があることを明確にすべきだ」

「彼はそうしなかったから、僕はVSC中にパスするというリスクを冒せなかった」

「そうしてもらったからといって、何か（結果）が変わったとは思わない。単に（譲ってもらえず）ストレスが溜まっただけだ。でもマックスにプレッシャーを与えることができたかもしれないし、あそこまで離されることはなかったと思う」

「イライラする時間だったけど、次はどんなことなら許されるかについて聞いてみるよ。今回僕は正しいことをしたと思っているから、そこはOKだ」

　この件についてマクラーレンのチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、ライバルがスロー走行によって相手を牽制している可能性もあったため、当時の状況を理解するのは非常に難しかったと語った。

「あれは最終的な結果には影響しなかったが、迷惑な話だし、トリッキーだ」

「ランドは基準タイムと比較してかなりのタイムを失った。しかしこれは裁量次第という面もある。後ろのマシンに譲らなかったドライバーがスポーツマンシップに欠けるとペナルティを受けることもあれば、逆にオーバーテイクをした方が呼び出しを受ける可能性もある」

「我々は慎重にプレーしたのだ。これについて尋ねてみようともしたが、それには時間もかかるため、結局タイムロスをする羽目になった」

Comments

[Baguio]

最近のペレスはちょっとおかしい
今シーズンでおりた方がいいじゃないの

[gmf********]

最近のペレスは本当に何をやっても上手くいかないですね。
こんなことが続くようだと今年でシート喪失も現実味を帯びてきますね。ペイドライバーでよっぽどのことがないと失うことは無いと思うけど、スポンサーも庇いきれない状況になってきているように思う。