F1は今後、パワーユニット(PU)の戦術的な交換を抑止するため、ペナルティの強化を検討するようだ。
F1委員会は11月17日(木曜日)にアブダビで会合を開き、今後F1に起こりうる数々の変化について話し合った。この会合には商業権保有者、FIA、全10チームの関係者が参加した。
■FIA、グリッド降格ペナルティによる混乱回避に向けF1レギュレーションを明確化。今後は5段階式に処理
その中で議論されたのが、PUの戦術的な変更を阻止するためにペナルティを強化する可能性についてだ。
現行システムでは、シーズン中に使用できるPUコンポーネントの数が限られており、その数を超過した場合はグリッドペナルティが科される。
各エレメントの制限を最初に破った場合は10グリッド降格。それ以降は5グリッド降格となる。それらの合計が15を超えた場合はグリッド最後尾への降格となる。
そのため、PUの交換は戦術的に行なわれることが多く、一気に全コンポーネントを交換することで10グリッド降格のペナルティを消化し、以降は5グリッド降格で済ませるチームが多い。
これらのペナルティは、各チームがより持続可能な方法でPUエレメントを使用することを奨励するために導入されたものだが、結果として逆に必要以上のエレメント変更を促すことになっているため、将来的に変更される可能性がある。
「現在のシステムは、チームが戦略的にPUを変更することに対する十分な抑止力になっておらず、ドライバーが一定レベル以上のペナルティを蓄積すると、必要以上のエレメントの変更を促すことになるということで合意した」
アブダビでの会合後にFIAとF1が発表した声明にはそう書かれている。
「これは最終的に部品コストの上昇を招き、PUエレメントの年間使用制限の意味を損なう」
今季、PUのペナルティを受けずに済んでいるドライバーはわずか5名。ダニエル・リカルド(マクラーレン)、アストンマーチンのランス・ストロールとセバスチャン・ベッテル、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンとニコラス・ラティフィだ。
3基までに制限されているコンポーネントを6基使用しているドライバーは7人も出ており、アルファロメオのバルテリ・ボッタスはターボチャージャーとMGU-Hを7基も使用している。
この問題は競技委員会とパワーユニット諮問委員会でさらに議論されることになっており、ルール案が提出される前に変更の可能性について分析が行なわれる予定だ。
F1委員会ではもうひとつ、タイヤウォーマーに関する最新情報が発表された。これはもともと、来年はウォーマーの温度をさらに引き下げた上で、2024年にウォーマーを禁止する予定となっていた。
しかしアメリカGPとメキシコシティGPで行なわれたタイヤテストの結果、ドライバーやチームは冷えたタイヤで走行することへの懸念を示した。その結果、ひとまず来季の加熱温度引き下げは取りやめになった。
これを受け、F1委員会はタイヤウォーマーの廃止について「最終決定を2023年7月まで延期することを決定し、追加のデータ収集とテストのフィードバックによって完全な結論を導き出すことができるようにした」と発表した。
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みんなのコメント
身内の問題で観客にはどうでもいい話
こうやって90年代から頭の悪い規定改正ばかりやっていて頭にくる。