もくじ
ー 近未来のEVセダンを提案
ー デザインティームは元BMWの面々
近未来のEVセダンを提案
市販車のニュル最速ラップを叩き出して一躍話題になった中国のEVメーカー、ニオが、自社初のセダンを予告するコンセプトカーを発表した。ETプレビューと銘打ったそれは、2021年までの発売を目指す大型EVサルーンの姿を、8割がた具現化していると、このメーカーの関係者は語る。
今回は、ニオの高密度ニッケル・コバルト・マンガンバッテリーと220kWモーターを用いたパワートレインのデモンストレーションとして出展された。中国でのNEDC基準のテストでは、510kmの航続距離をマークするだろうと、メーカーでは主張する。
このETは、前輪を高効率の永久磁石モーター、後輪を高出力の誘導モーターでそれぞれ駆動。これは、ニオの量産SUVであるES6との関連性が強いメカニズムだと思われる。このメーカーでは、ハイパーEVのEP9を限定生産した後は、SUVのみを製造している。
ES6は84kWhのバッテリーパックを積み、NEDCテストで510kmの航続距離をマークする。6月にも生産が開始され、アウディQ7に近いサイズのES8とともにラインナップを形成することになる。
デザインティームは元BMWの面々
ETプレビューのスタイリングは、デザイナーのクリス・トマソン率いる、かつてBMW iのデザインティームだった面々の作品。その拠点はミュンヘンにあったが、今のところ中国以外での販売予定はなく、将来的な輸出計画も、現時点では表明されていない。
7座SUVのES8は、これまでに1万5000台ほどがデリバリーされた。昨年6月から生産されており、価格は5万1000ポンド(約765万円)相当。ES6は、4万1000ポンド(約615万円)程度からの価格設定となる見込みだ。
ニオはこの上海ショーで、同社の急速充電ネットワークであるワンクリック・フォー・パワーの対象を、他社製EVのユーザーにも拡げることをアナウンスした。中国のメッセンジャーアプリである微信(WeChat)を通じて280人民元(約4700円)を支払うことで利用でき、ニオ車のオーナーたちがそのコレクト&リターン充電サービスを利用した回数は、すでに9万3000回を超えているという。
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