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コロナ陽性のルイス・ハミルトン、最終戦復帰は叶う? 政府当局の規制も鍵に

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コロナ陽性のルイス・ハミルトン、最終戦復帰は叶う? 政府当局の規制も鍵に

 12月1日(火)、メルセデスのルイス・ハミルトンが11月30日(月)に受けた新型コロナウイルスの検査で陽性が検出されたと発表され、彼は週末のF1第16戦サクヒールGPを欠場した。

 F1ドライバーが新型コロナウイルスの検査で陽性となる事例はこれが初めてではない。レーシングポイントのセルジオ・ペレスとランス・ストロールという前例があり、彼らはそれぞれ2レース、1レースを欠場した後にレースへ復帰している。

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 ただ、ハミルトンが今季のF1最終戦アブダビGPに参加できるかどうかは、当該国の厳しい規制もあり複雑な状況に置かれている。

 ハミルトンは現在バーレーンで隔離を受けており、現在は7日間が経過している。なお必要とされる自己隔離期間は10日だ。

 しかし問題となるのが、アブダビが非常に厳しいコロナ規制を科している点だ。同国では通常の入国者に対しては14日間の自己隔離を求めているのだ。

 ただ、F1に関しては例外が設定されており、パドック全体が月曜日に管理された状況で移動し、トラックに隣接したホテルで閉鎖された“バイオスフィア”に入ることとなっている。

 ハミルトン自身はプライベートジェットで移動することが可能だが、彼は今週末に渡航する場合には、アブダビ当局から特別な許可を得る必要があるだろう。

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、ハミルトンが渡航できるなら、マシンはハミルトンが走らせると明言。サクヒールGPで代役として起用したジョージ・ラッセルがさらなるチャンスを手にできるかはハミルトンの状況次第だ。

「ルイスが回復し、日に日に良くなって新型コロナウイルス陰性だと判断されたなら、彼はマシンに乗っているだろう」と、ウルフ代表はサクヒールGP終了後に語った。

 F1のレースディレクターであるマイケル・マシは、ハミルトンの運命はバーレーンとアブダビ、関係する2ヵ国の手に委ねられていると語った。

「当然ながら、これらの問題の主要な点は、それぞれの政府の規制と法に従うことだった」と、マシ。

「つまり、ルイスがふさわしい状態かどうかは、バーレーンの保険当局が判断し、さらにアブダビ当局が彼らの判断基準に準拠しているかを判断する……それが決定的なものになる」

「事実上、この2ヵ国の政府機関が、参加基準を決める必要がある。彼がそれぞれの政府の入国基準に合致し、さらにFIAの検査プロトコルに従ってパドック入場前に陰性が出ていれば、我々としては問題はない」

 なおハミルトンがアブダビGPへ出場するためには、土曜午後にはサーキットに居なければならない。

 またメルセデスとウイリアムズはハミルトンがアブダビに向かうことができるのか、それをできるだけ早く把握する必要がある。ラッセルが再びメルセデスで走るのかどうかを金曜日までに決定し、レースウィーク中に再度変更する事態は避ける必要があるからだ。

 そしてアブダビGPでハミルトンが土曜以降に参加するとなった場合だが、リザーブドライバーのストフェル・バンドーンを金曜日走らせるという選択肢も考えられる。

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