グレーメタリックやホワイトパール、ブルーマイカなどボディカラーの名称には、色を表す言葉のあとに必ずと言っていいほどメタリックやパール、マイカなどの文字がついてくる。その違いはなんなのか。
塗装の中に含まれる光輝材の違いによる
クルマのボディカラーには、メタリックやパール、マイカなどの名称のつくものがある。こうした塗装には、色をつける顔料の他に「光輝材」が含まれている。光輝材はその名のとおり光を反射させる機能を持ち、塗装に光輝材が入っているために、キラキラとした輝きを実現しているのだ。
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光輝材とひとことで言ってもいくつかの種類がある。その代表格がアルミと雲母(うんも)だ。アルミを光輝材として使ったボディカラーは「~メタリック」と名称される。また、雲母は強い光沢を持つ鉱物で、その特性から日本では「きらら」と呼ばれることもある。雲母を英語で表記するとmica(マイカ)となり、これにならってボディカラーも「~マイカ」と呼ばれるのだ。
また、一般的にもよく聞く「~パール」も、実はマイカと同じ雲母を光輝材として使っている。これは半透明の光輝材が、光を反射・透過・屈折させることから、真珠(パール)のような光沢感を演出するためそう呼ばれている。
このように、同じキラキラしたボディカラーでありながら「~メタリック」や「~マイカ」、「~パール」と違う呼び方をされるのは、その光沢の元となる光輝材が異なるからだ。ちなみに、そうした光輝材を含まないカラーのことは、ソリッドと呼ばれている。
また、ボディカラーによって価格が特別に高い場合がある。それは、通常のカラーよりも塗装に手間をかけているからだ。
たとえば一般的なソリッドカラーの塗装は「電着塗装」と「下塗り塗装(プライマーコート)」、「色塗装(ベースコート)」、「上塗り塗装(クリアコート)」という4層構造になっている。ここで色がある層は「色塗装(ベースコート)」のみ。「上塗り塗装(クリアコート)」は名称のとおり透明だ。
ところが、有料色として設定されることの多いホワイトパールの場合、「色塗装(ベースコート)」を「カラー層」と「パール層」の2層にすることがある。この場合は5層構造だ。当然、層が増えただけ手間がかかるので、有料色となることもあるというわけ。
また、他の色でも「色塗装(ベースコート)」を2層にして深みのある色にすることもあるし、「上塗り塗装(クリアコート)」に色をつけることもある。こうした、通常色と異なる手間をかけたカラーは有料になるときがあるのだ。(文:鈴木ケンイチ)
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勉強になった。