ベッテル、グロージャンの事故に衝撃「ガードレールがあんな壊れ方をしてはいけない」|F1バーレーンGP
2020/11/30 17:44 motorsport.com 日本版 1
2020/11/30 17:44 motorsport.com 日本版 1
F1第15戦バーレーンGPのオープニングラップで、背筋が凍る大クラッシュが発生した。ロマン・グロージャン(ハース)がダニール・クビアト(アルファタウリ)と接触してコントロールを失い、コースサイドのガードレールに高速でぶつかったのだ。
衝撃でグロージャンのマシンは真っ二つに。コックピットを含むモノコックが金属製のガードレースに埋まってしまった状態で漏れ出たガソリンに引火し、爆発的な火災が発生した。
■バーレーンGP、大クラッシュ発生で赤旗中断。火の手上がるもグロージャンの命に別条なし
しかしグロージャンは自らマシンを脱出し、ガードレールを乗り越えた。そして現場に駆けつけたFIAのメディカルスタッフに迎えられ、現場を離れることができた。グロージャンは手と足首に火傷を負って病院に運ばれたが、命に別状はなかった。当初は肋骨の骨折が疑われたが、X線検査の結果問題なしだったという情報もある。
F1とFIAの関係者は、この事故について徹底的な調査を行なうと発表しているが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、なぜガードレールが破損し、クルマが突き刺さってしまったのかと疑問を呈している。
「画像を見たくなかったからあまり見ていないんだけど、大事なことは彼が外に出たことだよ」
そうベッテルは語った。
「どう言っていいのか分からないけど、ガードレールがあんなふうに壊れるべきではないんだ。昔よりクルマが安全になったのは良いことだけど、ガードレールがあんな壊れ方をして、あんなふうに火事になってはいけないんだよ」
「火事にならないように、たくさんの予防措置がされているから、何が起きたのかは分からない。現段階では何とも言えないけど、彼が脱出できたことが大事だ」
モノコックはクラッシュの衝撃でガードレールに埋まっていたため、グロージャンの命が助かり、無事脱出できたのはコックピット保護デバイスのハロがあったからだとドライバーたちは信じている。
「もしハロがなかったら……信じられないような結果になっていたと思うよ」
そうジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は話した。
「彼が自ら脱出するなんて信じられない。ここ数年で安全性が格段に向上したので、感謝するしか無い」
アルファタウリのピエール・ガスリーは、次のように付け加えた。
「恐ろしくて、最初は何が起こったのかわからなかったし、映像を見たときはショックを受けた」
「僕の世代は、あんなモノを見たことがない。昔はもっと一般的だったと思うけど、本当に怖かった」
「ロマンがクルマから飛び出してきたのを見たときは、本当に嬉しかったよ。F1マシンがあんな風に壊れるとは思ってもいなかった。特にバリアを貫通するなんてね」
フェラーリのシャルル・ルクレールは、事故直後に無線で最も声を張り上げていたドライバーのひとりだ。彼はサイドミラーに映った事故を見て、グロージャンの状態について最新情報を求めていた。
「事故を生で見ていたから、すぐに無線で聞いた。とても心配していたんだ」
「僕はただロマンが無事だというニュースを聞きたかった。でもターン9についた時点でもまだ何も知らせがなかった。それから火事が起きているのが分かったんだ。だからかなり心配した」
「彼が大丈夫だったのは幸いだ。彼がどれくらい元気なのかは分からないけど、クルマから飛び出してきたのは良かったよ」
「クラッシュを見たら、彼がクルマから飛び出してきたなんて信じがたかった。だから、クルマの安全に関わってくれている人たちの努力に感謝だ」
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