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スズキGSX250RとVストローム250ABSを乗り比べてみた!【連載第14回】もっと上手くなりたい! 葉月美優のGSX250R RIDING DIARY

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スズキGSX250RとVストローム250ABSを乗り比べてみた!【連載第14回】もっと上手くなりたい! 葉月美優のGSX250R RIDING DIARY

じつは共有部品が多い250ccの現行2機種
これまでずっとGSX250Rに乗ってきましたが、スズキにはもう一機種、現行の250ccモデルがありますよね! そう!Vストローム250です!!

今回は、いつもの相棒のGSX250Rと、Vストローム250のABS付きモデルVストローム250ABSの「乗り比べインプレ」を私なりにお伝えします!!

峠道でこそ輝く!? 新型「KATANA」試乗インプレッション!

左のGSX250Rはフルカウルスポーツ、右のVストローム250ABSはアドベンチャースタイルで、全然ちがうバイクに見えますよね? 

バイクに詳しい方はご存知かもしれませんが、じつはこの2台、こう見えて、いろいろとパーツを共有しているんです。

まず、エンジン。そしてフレーム、さらにホイール&タイヤ、前後のサスペンション、テールランプ、メーターまで同じものが使われています!

こんなに見た目がちがうのに、すごいですよね! 2機種を見比べてみると、たしかにいろいろ同じなんだ! と思いました。

びっくりしたのはテールランプです。後ろ姿の全体を見るとまったくちがった印象なのに、テールランプとウインカーは同じものが装着されていました。

今度は逆にそれぞれ異なる部分を見ていきましょう!
ハンドルは決定的にちがいますね! GSX250Rがセパレートハンドルになのに対して、Vストローム250ABSはアドベンチャーバイクらしくアップライトなハンドルが備わっています。だから高さも全然ちがいます。

ちなみにミラーもカウルから取っているGSX250Rと、ハンドルから取っているVストローム250ABSでちがいがありますね。

そして、何といってもカウルをはじめ、全体のデザインがまったくちがいますよね! 

ざっくりまとめると、バイクの下側はだいたい一緒で、上側はけっこうちがう、という感じですかね。もしくは、見た目は全然ちがうけど、中身はけっこう同じともいえるかもしれません。

2機種の主なスペックと価格を掲載したので、興味のある方は見てみてください。太字の部分がそれぞれちがいのある項目になっています。

SUZUKI GSX250R 主なスペックと価格
全長×全幅×全高:2,085×740×1,110mm
ホイールベース:1,430mm
最低地上高:160mm
シート高:790mm
車両重量:178kg
エンジン形式:水冷4ストSOHC2バルブ並列2気筒
総排気量:248cc
ボア×ストローク:53.5×55.2mm
圧縮比:11.5
最高出力:18kW(24PS)/8,000rpm
最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/6,500rpm
燃料タンク容量:15L
変速機形式:6速リターン
減速比(1次/2次):3.238/3.285
キャスター角:25.35
トレール量:104mm
タイヤサイズ(前・後):110/80-17M/C 57H・140/70-17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(税込):52万7,040円/写真のカラー(トリトンブルーメタリックNo.2)は53万8,920円

SUZUKI V-Strom 250/V-Strom 250 ABS 主なスペックと価格
全長×全幅×全高:2,150×880×1,295mm
ホイールベース:1,425mm
最低地上高:160mm
シート高:800mm
車両重量:188kg(ABS仕様は189kg)
エンジン形式:水冷4ストSOHC2バルブ並列2気筒
総排気量:248cc
ボア×ストローク:53.5×55.2mm
圧縮比:11.5
最高出力:18kW(24PS)/8,000rpm
最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/6,500rpm
燃料タンク容量:17L
変速機形式:6速リターン
減速比(1次/2次):3.238/3.357
キャスター角:25.10
トレール量:100mm
タイヤサイズ(前・後):110/80-17M/C 57H・140/70-17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(税込):57万240円(ABS仕様は60万2,640円)

それぞれのデザインで好きなところ♡
それでは、私の好きなところをピックアップ♡ まずはGSX250Rから!

この連載でしつこいくらいに何度も言っていますが、一番のお気に入りはカウルのデザインです!

とくにこのカラーはMotoGPマシンのGSX-RRをモチーフにされていて目立ちますよね。

青の中に"SUZUKI"の文字が斜めに大きく入っているのがかっこいい♡ 派手めな色使いも好みです( ˶˘꒳˘˵ )

GPマシンのようなレーシーなルックスだけど、けっこうツーリング風景にも馴染むと私は思っています。山でも海でも、どこに置いても映えて、写真を撮るのも楽しくなっちゃいます♪

続いて、Vストローム250ABS!

私は派手めなデザインが好きです。黄色のVストロームはとくに目立ちますね。この黄色は男性にも女性にも乗りやすい色味だと思います! 森に似合いますね♡

じっくり見ていくとあらためて個性的なデザインだなあ、と思いました。

私が気に入ったのは、ちょっとマニアックなところかもしれませんが、フロントフェンダーです。女性目線だからか、耳が生えたうさぎみたいに見えて可愛く感じてしまいます( * ॑˘ ॑* )

フルカウルスポーツのGSX250RとアドベンチャーツアラーVストローム250ABS。エンジンやフレームは同じでも、これだけ特徴を出すことができるんですね!

足つき性&ポジションをチェックします!
走り出す前に大事な足つき性をチェック(`・ω・´)ゞ

私の身長(158cm)だと両足を出すとどちらもつま先しか届きません。だけど見た目よりもツンツンではなく余裕はあり、ちゃんと踏ん張れます。

GSX250Rのシート高は790mm。Vストローム250ABSのシート高は800mmです。
ちょっと不思議に思い、何度も何度も跨り比べてみました。

あれ? 若干だけど、シート高の高いVストロームの方が足が付きやすい!?

その理由はシートの形とポジションのちがいだと思いました。

まずシートは、Vストローム250ABSの方が先が細くなっていて足を下ろしやすくなっています。さらにポジションが立っている(ハンドルが高いから)から、足を真っ直ぐ下ろしやすいんですね。

だけど、どっちも足つき性は高いバイクといえると思います!

では、乗車ポジションをチェック!

GSX250Rはセパレートハンドルで少し前傾の状態になるのに対し、Vストローム250ABSはアップハンドルで上体が起きているので姿勢が楽に感じます。とくに腰と脚が楽っ!

これは好みかもしれませんが、バイクとのフィット感は、GSX250Rの方が高いと思いました。身体全体がコンパクトになり、乗った瞬間ピタッとポジションが自動的に決まる感覚です。

Vストローム250の方が価格が高いのは何で?
走り出す前に、お値段について(`・ω・´)ゞ

まずGSX250Rは、税込52万7,040円(写真のカラー:トリトンブルーメタリックNo.2は税込53万8,920円)。

これに対し、Vストローム250は、税込57万240円。ABS付きのVストローム250ABSは、税込60万2,640円です。

ABSなしの標準モデル同士でも価格差は、4万3,200円。Vストローム250の方がお高いんです~。
エンジンもフレームも一緒なのになぜ? カウルはGSX250Rの方が大きいのに!

Vストロームをいろいろ見ていくと、こんなところが理由かな? というのが分かりました。

ツーリングを快適にする装備がノーマル状態でGSX250Rよりいろいろ備わっているのです!
まずは目立っている大きなスクリーンですね。

そしてナックルカバー! これも標準装備です。冬はとくに嬉しいですよね♫

あと、これいいなと思ったのが「DCソケット」です!

スマホナビが必須の今、充電はかかせません。初めから電源装備が付いているのはありがたいですよね。

さらにVストローム250/ABSにはアドベンチャーバイクの定番アイテムリアキャリアも備わっています。リアシートも広いので、荷物はかなり積みやすそうですね。

また、オプションのサイドケースを装着する「受け」もはじめから用意されています(指をさしている部分です)。穴が空いた形状でサイドケースを使わなくてもリアバッグなどを積むときに何かと役立ちそう!

そして、整備のときに嬉しいセンタースタンドも標準装備♡

タイヤ交換は自分でやらないとしても、チェーンにオイルを注すときなど便利ですよね。私の愛車のGSR250にもセンタースタンドは備わっています♫

いよいよ走ります! 一番大事な乗り味を確認♪
直線道路からチェック(`・ω・´)ゞ

Vストローム250ABSはGSX250Rよりも12kg重いけど、比べると走りはふわふわした感覚で、私は軽く感じました。

ポジションのせいかな? Vストローム250ABSは、アップハンドルなので、腕に体重がかからないから、ふわっとした感覚なのかなあ、と思いました。

高速道路では、GSX250Rの方がパワーを感じました。スピードが乗った状態からの加速感もGSX250Rの方がありました。車体が軽いからかな?

あとで聞いたこと。私にはよく分からないのですが、「二次減速比」のちがいがあり、GSX250Rは高速で伸び、Vストローム250ABSは低速で力強くなるよう、リヤスプロケットの丁数が調整されているとのこと……うーん難しいです。

けど高速道路で長い距離を走るのは、Vストローム250ABSの方が向いていそうです。ポジションが楽ですし、スクリーンの効果が絶大! 風が思った以上に当たらなくて本当に快適でしたー♫

続いてワインディングでも乗り比べてみました!
やっぱり慣れもあってか、私はGSX250Rの方が走りやすかったです。

体重移動もしやすいし、寝かせやすく、スピードもこちらの方が出ている感じでした。

Vストローム250ABSよりも視線が低くて、地面が近いから速く感じているのかもしれませんが……。

ただ驚いたのは、同じ道で乗り比べたとき、GSX250Rはステップが擦らなかったのに、Vストローム250ABSでは、ときどきステップを擦ったということです。

GSX250Rの方が寝ているイメージだったのに……不思議です。ポジションのちがいからか、知らず知らずのうちにVストローム250ABSの方が寝ていたってことですかね。

感じていたことと実際がちがったので、ちょっと混乱していますが、とにかく乗り味はまったくちがいました。

GSX250Rはやっぱり見た目通り、峠に来たら「走りを楽しもう!」って気分になります。ワインディングを走るのがとにかく幸せ。峠道がずっと続いてほしいと思えました(*´罒`*)

Vストローム250ABSは、いい意味で一生懸命にならなくて安心感がありました。どんな道でもリラックスした姿勢でゆとりを持って走れます。

でも、走ればステップを擦るほど寝かせられていたみたいだし、楽しかったです!

同じ部品をたくさん共有しているバイクですが、こんなにも印象がちがうのか! と驚きました。

どちらのバイクにも特徴があり、こっちの方がいい! というのは主観でしかないのかな。私はずっとスポーツバイクが好きなので、やっぱりGSX250Rの方が好みです。

でも、趣味や用途は、人それぞれ!

荷物を積んでロングツーリングを楽しむ人は、Vストローム250ABSの方が快適だと思います。だけど、あえて、GSX250Rで長距離ツーリングに出たい! と思う方もいるはず。

バイクを選ぶときって、結局一目惚れだったりすることも多いですよね! 一概にどっちがおすすめなんて言えません(笑)。

今回は、そんな感じでバイクの奥深さをしみじみと感じることができました!

乗り比べついでに、今回走ったワインディングの終点まで行ってみました!
静岡県の富士山須走口五合目です。

着いたときは大丈夫だったのですが、あっという間に霧で真っ白に!

標高は約2000m。風も冷たくて、さっきまでいた御殿場とは全然ちがうところに来てしまった感じ(´⊙ω⊙`)

バイクで走っていて上れば上るほど坂が急になるなとは思っていましたが、五合目で降りて歩いてみると本当に急で足が疲れてしまいまいました(^~^;)

何気なくバイクに身を預けて走っていますが、あらためてバイクのありがたみと頼もしさを感じました(笑)。

ここまでの道もカーブがたくさんあって楽しかったですよ♫ 7月10日から9月10日まではマイカー規制があり、バイクで走れなくなってしまうそう。行くなら、いますぐがチャンスです(。•ω- 。) ⌒♡

文:葉月美優/写真:松川 忍

スズキ GSX250R 公式サイト
スズキ Vストローム250ABS/Vストローム250 公式サイト
葉月美優 公式Twitter

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