MotoGPを引退後四輪レースへ参戦しているバレンティーノ・ロッシは、2025年シーズンのレース計画ではWEC参戦に絞ることに傾いているようだ。
BMWのファクトリードライバーであるロッシは今シーズン、WECとGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCE)の2シリーズに参戦している。
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しかし2シリーズに参戦している状態では、年間のレース数が多すぎると感じたことで、来年は出場するレース数を減らしたいという意向を示していた。ここには第2子の誕生を間近に控えたロッシの家庭事情も関係している。
そして最近ロッシはWECを続けることに傾いているようだ。ただGTWCEはまだシーズンが閉幕しておらず、11月末まで最終的な決断は下されないようだ。
「BMWからはWECに残るようにとかなりプレッシャーがかかっているんだ。彼らにとってはそれがより重要なことだからね」
WEC最終戦バーレーンでロッシはそう語った。
「ちょっとだけど不安はあるし、まだ決めてはいないんだ。ここのほうが良い事もあれば、あっちのほうが良いこともある」
ロッシは年間レース数について10~11が良いだろうと語っていたが、その数に収めるためにはどちらかの選手権からの撤退が必要になってくる。
以前、ロッシはWECについて、LMGT3クラスの高い競争性や世界選手権でレースをすることの名声、ル・マン24時間レースで競う機会があるというメリットを指摘していた。
一方でGTWCEを選択した場合には、これまでのスプリントカップに加え、エンデューロカップの両方に出場する可能性が高いだろう。
なおロッシは来年2月に行なわれるバサースト12時間へ、2年連続で出場する意向であることを再度認めている。WECとGTWCEの両方に出場を続けていた場合、バサーストは欠場することになっていただろう。
また先週末行なわれたWECのルーキーテストでは、ロッシはBMWのLMDhマシンのテストを行なった。ただ最高峰ハイパーカークラスでレースをする可能性は低いようだ。
ロッシは「ハイパーカーをテストできて、僕のコレクションに加えられて嬉しいよ」と語った。
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