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「最新SUV試乗」ダイナミックな造形、精緻な作り、滑らかな電動フィール! アウディe-tronスポーツバックが提示した高級SUVの新たな価値

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「最新SUV試乗」ダイナミックな造形、精緻な作り、滑らかな電動フィール! アウディe-tronスポーツバックが提示した高級SUVの新たな価値

プレミアムな魅力が実感できるフラッグシップ発進

NEWSポイント
1:300kW/664Nmモーター搭載4WD・EV
2:満充電時405km走行可能

新型アウディQ3シリーズのハイパフォーマンスモデル「RS Q3」「RS Q3スポーツバック」が日本上陸

 e-tronスポーツバックは、アウディならではのプレミアムな魅力が実感できる最新モデル。ゴージャスなアウディ初の日本市場向けピュアEVである。欧州市場では先にローンチされていた、オーセンティックなSUV型ボディのe-tronも、2021年モデルから日本市場で販売される方針が決定している。

 スタイリングは、動力源がモーターであることをことさらアピールしていない。「いかにもアウディのクーペSUVらしい、スタイリッシュで洗練されたルックス」が特徴になる。
 ボディサイズは全長×全幅×全高4900×1935×1615mm。現行Qシリーズのフラッグシップに当たるQ8(同4995×1995×1690mm)と比較して、全長が95mm短く幅は60mmのマイナス、全高は75mm低い。大容量バッテリーや4WDシステムを採用する関係で車両重量は2560kgと重量級。パレット式の立体駐車場には「重量の制約から利用不可」という場所が多い点には注意が必要だ。

 ディスプレイが多用され、スイッチ類が削減されたダッシュボード周辺は、モダンで洗練された印象。試乗車はバーチャルエクステリアミラーが装備され、そのディスプレイがフロントドアトリム前端にビルトインされていた。斜め前方死角が削減された一方、映し出された情報の読み取りには慣れが必要だ。

未来が実感できる走り。ハンドリングも魅力的な仕上がり

 走りの印象は、とびきり静かで滑らかな加速感が最大の特徴。一部のピュアEVが競い合う「極端なまでの爆発的加速力」は持たない一方で、 Sレンジ選択時に5.7秒でクリアする0~100km/h加速タイムが示すように、実用上は十二分以上の絶対加速力の持ち主である。

 ロードノイズが低く、風切り音が小さいため、高速クルージングシーンでの静粛性は圧倒的。これにはバーチャルエクステリアミラーによる、前面投影面積の低減もプラスに作用しているはず。クルージング中に微妙な車間調節を行いたい場面を筆頭に、パドル操作で回生減速力を最大0.3Gまで3段階にセレクトできるのは、e-tronならではのドライビングプレジャー。バッテリーを床下に敷き詰めた成果で、低重心感に富んだハンドリング感覚も魅力的だ。

 満充電時の航続距離は405km(WLTCモード)。実用航続距離や充電インフラが、「まだまだ改善の余地アリ」なのは確か。だが、その走りの質感は「一度味わったら忘れられない高さ」にあることもまた間違いない。未来を実感できるプレミアムカーの登場である。

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