ストリートコンペティションを目指した1台
ロータリーエンジンと並んでマツダを代表する存在として、今でも多くのファンの心を魅了し続けているロードスター。長らく途絶えていたライトウェイトオープン2シーターというジャンルをふたたび復活させた立役者でもあり、その存在価値は計り知れないものがある。
「限定300台」「世田谷まで来ないと売らん」! 超強気だったのに爆売れだったロードスター「M2 1001」秘話
そんなロードスターには歴代さまざまな特別仕様車が設定されている。なかでも強烈な印象を残したのは、マツダ車をベースとした商品企画を目的として設立されたグループ会社「M2」がリリースしたモデルたちだろう。
そのなかでも最後のM2モデルとして1994年にリリースされた「M2 1028」は、“ストリートコンペティション”をテーマにスポーツカーとしてのポテンシャルアップを主眼に置いた硬派なモデルとなっていた。
ノーマル比マイナス50kgという軽量化を実現
ベースとなったのはM2シリーズとしては初の1.8Lエンジンを搭載した後期型。その心臓部はピストン、カム、エキゾーストマニホールド、そしてECUにまで手を加え、ノーマルプラス10psの140psを発生(トルクも1kgf-mアップ)していたが、注目すべきはそこだけではない。ライトウェイトオープン2シーターという長所を極限まで引き出すために実施されたのは、徹底した軽量化だったのだ。
オープンカーの弱点であるボディ剛性を補うために10点式のロールケージが装着された同車であるが、このロールケージは軽量なアルミ製となっており、ソフトトップは潔く撤去された。
その代わりに標準装備となったハードトップも、純正オプションとして用意されていたものと比べて比重の軽い素材を使用。リヤウインドウもガラスからポリカーボネートとすることで、通常のハードトップよりも9kg弱の軽量化を実現した。
さらにブレースバーやストラットタワーバーもアルミ製とし、純正同等デザインのアルミホイールも見えない部分を肉抜きした、4本で10kg以上軽量なものとなっている。
そのほかにもFRP製のフルバケットシートやアルミ製のトランクリッド(ダックテール形状)、センターコンソールのレス化といった内装の簡素化。極めつけはフロントの牽引フックを2個から1個へと間引き、その1個もアルミ製に置き換えるなど細部にまで軽量化を実施したことで、ロールケージを装着しながらもノーマル比マイナス50kgという軽量化を実現しているのである。
ノーマル状態でも1トンほどしかなかった初代ロードスターから、さらに50kgも軽量化したと言えば、その度合いがお分かりいただけるのではないだろうか。
ここまでこだわりが詰まっていながらも、当時の販売価格は280万円と比較的手ごろなプライスとなっていたため、限定300台は瞬く間に完売。M2最後のコンプリートカーとして、有終の美を飾ることとなったのであった。
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みんなのコメント
パワー喰われるし重くなるからとの理由でエアコンも付けていなかったです。
標準でハードトップが付いていますが、オープンでの外出時の非常用として簡易幌が後にリリースされました。
この簡易幌、今では超貴重品だと思われます。