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予選好調だった角田裕毅、サウジGPの決勝は大苦戦「ペースとグリップに苦しみ、前のマシンを抜こうとしてミスしてしまった」

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予選好調だった角田裕毅、サウジGPの決勝は大苦戦「ペースとグリップに苦しみ、前のマシンを抜こうとしてミスしてしまった」

 F1サウジアラビアGPを14位で終えたRBの角田裕毅は、ペースとグリップに苦戦したと語った。

 角田はサウジアラビアGPの予選でQ3に進出し、9番グリッドを獲得。入賞への期待が大いに高まった。

■マグヌッセン、鉄壁のディフェンス走行でヒュルケンベルグの入賞を援護「2回もペナルティを受けたのは満足できないけど……良いチームワークで戦えた」

 レース序盤は入賞圏内を走ったものの、セーフティカーが出動した際に多くのマシンと同様にピットストップを行なってタイヤ交換義務を消化したことで、ステイアウトしたマシンに先行を許してしまう。

 そのステイアウトしたマシンの1台である周冠宇(キック・ザウバー)をなかなか抜くことができなかった角田は、17周目にハースのケビン・マグヌッセン(ハース)に先行を許してしまう。この時マグヌッセンはコース外から角田を抜いていたため、10秒のタイム加算ペナルティを科された。これで合計20秒の加算ペナルティとなったマグヌッセンは、執拗に角田以下を押さえ込んだ。

 実はこの時のマグヌッセンは、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが入賞するのを手助けするため、わざとペースを落として走っていた。そして要所要所を抑え、角田以下に抜かれないように最大限の注意を払っていたのだ。

 一方角田は、マグヌッセンを抜きに行った一瞬の隙を突かれてエステバン・オコン(アルピーヌ)の先行を許し、さらにはアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)にもオーバーテイクされてしまったことで、結局14位でのフィニッシュとなった。

「今日は難しいレースでした」

 角田はチームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。

「前のマシンを抜こうとしてミスをしてしまい、後続のマシンの何台かに抜かれてしまいました。それは僕のせいです。今日はペースとグリップに苦労していたので、ドライブが難しかったんです」

 ただ予選でQ3に進出するなど、ポジティブな面もあったグランプリだったと、角田は振り返る。

「良い面は、予選は好調だったということです。レースペースを調べて、なぜこんなに苦戦したのか、理解しなければいけません」

「今日は、改善できるはずの部分もありました。そういうことを検討し、今回のレースから学んだことを将来に活かしたいと思います」

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