SUVのラインナップを細分化
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】GRヤリス、GRスープラ【トヨタのイメージを変えるパフォーマンスモデル】 全131枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
トヨタは欧州市場における大幅な成長目標を掲げており、2025年までに現在の水準から約50万台増の年間140万台を販売することを目指している。
トヨタはここ数年、多くのモデルを刷新してきたが、コンパクト・クロスオーバーのヤリス・クロスの発売と、大型のハイランダーの英国市場投入により、SUVのラインナップを拡大する。
さらに、来年にはRAV4サイズのEVも発表される予定だ。
しかし、トヨタの欧州担当副社長であるマシュー・ハリソンはAUTOCARにに対し、今後5年間でラインナップはさらに拡大し、C-HRとRAV4の間に位置する新型車がメインとなると語った。
「特にSUVではカバーしきれていない部分があります。いくつかのセグメントは、かなり細分化されるほど大きくなっています」
「コンパクトなC-SUVを見てみると、C-HRは良い仕事をしていますが、デザインで選ぶ人が多い層で勝負しているので、セグメント全体をカバーしきれていません」
「ヤリス・クロスは、B-SUVセグメントでしっかりと成長しています。トヨタにとっては、特にクロスオーバーとSUVでチャンスがあると考えています」
電動モデルとGRでブランドを構築
トヨタはすべての新型車に電動モデルを設定し、各セグメントの需要に応じて、ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド、EV、水素自動車を導入するとしている。
また、最も人気のあるSUVだけでなく、ガズー・レーシングによるパフォーマンスモデルも開発している。GRスープラとGRヤリスに加えて、来年にはGR86が登場するはずだ。
ハリソンは、こうしたパフォーマンスモデルはトヨタ車のイメージを高めるために作られおり、将来的にはさらに多くのモデルが登場するだろうと述べた。
「GRヤリスのようなモデルは非常に重要です。わたし達が見逃していた、興奮、欲望、魅力を手に入れるために、大きな役割を担っています」
「重要なのはボリュームや利益への貢献ではありません。ブランドにもたらす興奮が重要なのです。トヨタ車に乗りたいという気持ちが高まるため、収益はコアモデルで得られます」
「ハイブリッド車のおかげで平均排出量の基準をクリアし、少量生産のモデルを導入することができるのです。わたし達は幸運です。この仕組みはできる限り継続していきたいと思っていますし、パフォーマンスモデルがもっと増えることを約束します」
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