6月6日、WRC世界ラリー選手権第5戦イタリアの競技最終日、デイ3のSS17~20が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が2021年シーズン3度目の総合優勝を果たした。総合2位はエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)となり、トヨタが第3戦クロアチア以来、2戦ぶりのワン・ツー・フィニッシュを飾っている。そんな『ラリー・イタリア・サルディニア』の全日程を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/総合26位
「今週末の自分のドライビングにはかなり満足している。1、2カ所のステージでは特に良かったが、その後に技術トラブルが起きて勢いが止まってしまい、全体のリザルトを上げられなくなったのは残念だった」
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「今週末に他の2台が見せた信頼性には勇気付けられたよ。明らかに僕のは単独のインシデントだった。次のイベントに向けた見直しと計画を行うことで前進し、トップ5入りを引き続き目指すことができるだろう」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/総合31位
「もちろんもっと満足できただろう。初日は僕たちにとってまったく良いところがなかったし、それはとても残念なことだった」
「でも土曜日と日曜日には良いリズムを刻むことができたし、グラベルでのピレリタイヤのパフォーマンスをさらに学ぶことができたんだ」
「出走順が1番だったことも良い勉強になった。なぜならマーカーもラインもないステージにどのようにアプローチするか分かっていると、タイムを取り戻すことができるからね。つねにイベントから学んだ以上のことを得ようと望むものだが、このようなイベントはフィニッシュにたどり着いたことだけでも何かを達成した気分になるよ」
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合3位
「今週末はいくつか適切に機能しないことが重なった。ワークショップの全員を含め、チームには感謝したい。なぜならポルトガルの後、彼らにはマシンを修理するのに1日半しか時間がなかったんだ」
「彼らはすべてを新品のようにしてくれたよ。もっと良いリザルトを出すことができなくて、彼らに申し訳なく思う」
「でも誰にとっても期待外れだった週末の終わりに表彰台を獲得できた。これからはもっと良くなると信じている」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合24位
「土曜日に起きたことについては分かっているし、追加の説明は不要だろう。満足できる週末ではなかったことは確かだ」
「だが、ヒュンダイ・モータースポーツチームは僕をこのレベルに引き上げるために素晴らしい仕事をしてくれた。マシンは本当に速かったし、大きく改善した。だから僕たちを止めるものは何もないよ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合17位
「この厳しい週末の終わりにおける唯一ポジティブなことは、マニュファクチャラーズ選手権のポイントをある程度獲得できたことだ」
「いくつかのステージでは僕たちのスピードは良いものだったけれど、それ以上言えることはない。多少落胆して家に帰ることになるが、ラリーというものは時にはこういうものだ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合1位
「信じられないような週末だった。サルディニアでこのような結果を残せるとは、正直思っていなかったからね。初日の出走順が1、2番手だったにも関わらず、チームがワン・ツー・フィニッシュを飾ることができたのは本当に素晴らしいことだ」
「ポルトガルでは思うようなスピードで走れなかったが、その後すぐに改善がなされ、今回はいいフィーリングで走れたのでうれしかった」
「残念ながら、パワーステージではかなり水量の多いウォータースプラッシュで一時的にミスファイアが起きてしまったが、ボーナスの2ポイントを獲得できたのは、チャンピオンシップを考えると良かったと思う」
「このリズムを維持することができれば今後も自信を持ってラリーに臨めるが、もちろん、そう簡単ではないだろう」
●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/総合2位
「総合2位という結果は、金曜日の朝にとても苦労したことを考えれば素晴らしいと思う」
「今朝は後ろの選手とのタイム差があまり大きくなかったので、リードをさらに広げることができて良かった。そして、それが最終ステージで起きたことに対してもプラスに働いたと思うんだ」
「ウォータースプラッシュでエンジンに水が入ってしまい、元に戻るかどうか不安だったけど、幸いにも復活し、その後はすぐにフルパワーで走ることができた」
「パワーステージでポイントを加算できなかったのは少し残念だけど、総合2位を守ることができてホッとしたよ」
●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合25位
「今日の目標は、パワーステージで少しでも多くのポイントを獲得することだった。僕たちの出走順は早く、前にワールドラリーカーが2台しか走らないという状況となり、路面をクリーニングしながら走らなければならなかったので、少しトリッキーだったね」
「そのため、多くの場所で自分自身のラインを刻みながら走る必要があり、少しタイムを失ってしまった。それでも、一生懸命プッシュした結果、3番手タイムを出すことができた」
「全体的にはとても残念な結果になってしまったけれど、前に進むしかない。ポルトガルの後、クルマのフィーリングが戻ってきたのはポジティブな要素だから、このいいフィーリングが今後も続くことを期待している」
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