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サロンよりもメッセよりも先だった! 日本もお手本にしたアメリカの「SEMAショー」とは

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サロンよりもメッセよりも先だった! 日本もお手本にしたアメリカの「SEMAショー」とは

 この記事をまとめると

■アメリカのSEMAショーという自動車イベントが開催されている

なんでこんなに残念な姿に! コンセプトカーの期待度を裏切った市販車4選

■SEMAのホームページを確認すると、始まりは1963年

■SEMAショーの歴史や内容を解説する

 日本のアフターマーケット系イベントが手本としてきた

 アメリカのSEMAショーで、トヨタやホンダが新作カスタマイズを紹介。

 そんなウェブ記事を目にすることが最近増えたと思ってる人が少なくないのではないだろうか。

 現地の画像や動画を見ると、「なんだか、オートメッセなど、日本で開催されているアフターマーケット系の大型イベントの雰囲気に似ている」と思う人がいると思う。

 じつは、そうした発想はそもそも180度逆で、日本のアフターマーケット系イベントがSEMAショーをお手本にしてきた、というのが本当のところである。

 では、SEMAショーって何だ?

 端的に、SEMAが開催するイベント(ショー)である。

 そのSEMAとは、スペシャリティ・イクイップメント・マーケット・アソシエーションの頭文字。発音は、日本人の多くがローマ字読みで「セマ」と言うが、アメリカ人の発音は「シィーマ」という感じに聞こえる。

 SEMAを日本のウィキぺディアで検索すると、「特殊部品市場協会」と直訳している。

 これだと、なんだか軍需なども含めた特殊な部品というイメージになってしまうが、実際のところは、オートメッセっぽい、自動車のアフターマーケット系の各種部品メーカーや、大手自動車メーカーのブースが数多く出展されている。さらに、産業用タイヤや、修理工場向け機器の展示も多い。

 SEMAのホームページで、SEMAの沿革(ヒストリー)を確認すると、始まりは1963年だ。自動車関連チューニングに関する小規模事業者が、「スピード・イクイップメント・マニュファクチャリング・アソシエーション」としてSEMAを立ち上げた。

 チューニングカーブームにより雰囲気が激変!

 その後、SEMAのSが、大排気量大トルクによる「スピード」を追い求めることからさまざまな領域への広がりを求めて「スペシャリティ」に変わり、また製造業「マニュファクチャリング」のみならずさまざまな業態を含めるために「マーケット」に転じた。

 こうして現在のSEMAとなり、毎年11月ラスベガスのコンベンションセンターで行われる世界最大級規模の見本市が、SEMAショーである。

 要するに、SEMAショーは業者向けの見本市というのが大前提だ。ここに一般ユーザーも受け入れている、という建付けになっている。

 筆者は、いまから30年ほど前の80年代からSEMAショー現地に訪れているのだが、90年代半ばくらいまでは、ビッグブロック(大排気量のV8エンジン)関連や、カーオーディオ、そしてピックアップトラック向けの各種パーツなどが主要だった。

 自動車メーカーも、GMやフォードが純正パーツ販売のプロモーションに使ってはいたが、いわゆるモーターショーのような雰囲気ではなかった。

 そうしたSEMAショーの雰囲気が、90年代後半から2000年代初頭に大きく変わった。きっかけは、米西海岸を発信源とした日系チューニングカーブームだ。

 ホンダや日産が相次いでブースを拡張し、トヨタは北米向けブランド・サイオン拡販プロジェクトをSEMAショーに送り出した。

 また、GM、フォード、(当時の)クライスラーがハイパフォーマンス系上級モデルと正規のチューニングパーツを一気に導入し、そのお披露目でSEMAショーを最大限に活用した。

 そして現在のSEMAショーの主役は、オーバーランドだ。

 オフロードやアウトドアを極めるようなカスタマイズが世界的に流行しており、アメリカ発のさまざまなコンセプトモデルやアイテムのワールドプレミアで、SEMAショーへの注目が再び高まっている。

 2020年はコロナ禍でバーチャルのみでの開催だったが、2021年はリアルSEMAショーとなり、11月のラスベガスに活気が戻ってきた。

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