この記事をまとめると
■高速道路上に設置されている遮音壁について解説
相対速度140km/hでのすれ違い! 簡易なポールだけで仕切られた対面通行の高速道路は「死亡事故率」が高く危険だった
■1950年代にアメリカで誕生した
■最近はポリカーボネイト製やアクリル製のものが用いられる傾向にある
高速道路には遮音壁が設けられている
高速道路あるいは自動車専用道路を走っていると、人家が密集した区間で道路両側に遮音板、遮音壁が設けられていることに気付く。クルマを走らせている側は、遮音壁の効果に気付くことは少ないが、周辺住民にとっては、クルマの走行音がダイレクトに伝わってくるか、遮音壁によって減衰した状態で伝わってくるかで大きな違いがある。
ここでは、普段あまり気にしていない道路の遮音壁について、その構造や進化の様子を探ってみることにしよう。
高速道路を走るクルマの走行音が社会的な問題となってきたのは1950年前後のことで、1960年代に入ると真剣な対策が望まれるようになってきた。場所はアメリカだったが、考え方は非常にシンプルで、音源(走行音を発する自動車)から受信者(道路沿線の居住者)へのエネルギーの流れを止めようとしたもので、両者の間に質量のある物体を置くことでエネルギーの流れる方向を変えようと試みていた。
走行音が直接近隣住民に伝わらないようにしたものだったが、硬質な素材で遮音壁を形成すると走行音は回折するだけで、騒音そのものの低減にはつながらないことから、次第に遮音壁の構造に目が向けられるようになっていった。遮音壁で騒音自体を吸収する考え方、つまり騒音のエネルギー減衰が行える構造を考え出すにいたったわけである。
遮音壁は進化している
現在使われている遮音壁の一例を紹介すると、ハニカムの芯材に吸音材を充填し、表面材をハニカムの芯材に固定する構造の遮音壁がある。車両の走行風圧によって表面材がめくれ上がらない構造とし、ハニカム材が吸音材を保護することで、吸音性能の低下を防ぐ工夫が図られている。
最初期には、音が直接伝わることを防ぐ遮音壁として作られていたものが、走行騒音そのものを吸収する構造に変化し、現在では、性能の維持性を高めることでメンテナンスコストの低減を図るところにまで配慮が及ぶようになってきた。
また、遮音のため道路をスッポリと覆ってしまう構造だと道路が暗くなってしまうことから、遮音壁の一部を透明のポリカーボネイト製やアクリル製を使う例が増えている。メーカーによると衝突の耐衝撃性に優れるポリカーボネイト製がベストな選択肢だということだが、これら透明素材のものは音を反射してしまうため、前出の吸音機能がある鋼製の遮音壁と組み合わせて使うことが多いという。方法としては、片側を透明板として音を反射させ、対向面にある吸音効果のある鉄製の遮音壁で騒音を吸収する手法である。
普段走っていて、ほとんどその機能について考えることのない遮音壁だが、その構造や考え方について順を追って考えていくと、いろいろな対処が施されてきたことに、改めて気付かされることになる。たかが遮音壁、されど遮音壁、である。
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