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中国ニオ(NIO) 手頃な価格の新ブランド設立へ 右ハンドルEVも登場

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中国ニオ(NIO) 手頃な価格の新ブランド設立へ 右ハンドルEVも登場

3ブランド体制へ移行

中国の自動車メーカーであるニオ(NIO)は12月15日、2つの新しいEVブランドを設立すると発表した。欧州などグローバル市場へのテコ入れを図る。

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そのうちの1つ、コードネーム「アルプス」と呼ばれるファミリー層向けブランドでは、市販予定車のプロトタイプを製作中とされる。同ブランドについて、ニオのウィリアム・リーCEOは次のように述べている。

「アルプスのVB(テスト用プロトタイプ)が完成してから1カ月以上が経過しました。ファミリー層に焦点を当てているため、製品の定義が明確です。対照的に、ハイエンドブランドはエモーショナルな要素を提供する必要があります」

「来年からは第2のブランドを導入するため、これまでとは違ったニオをお見せできるでしょう。ファミリー市場はハイエンド市場とは異なります。わたし達は後発の利点を活かしています。これまではVBが完成すれば、すぐにSOP(生産開始)に入っていました。しかし、今回は少し待ってから参入し、ゲームを混乱させるつもりです」

リーCEOは、アルプスは初期段階で3つのモデルを発売し、販売活動はインターネットベースの直販チャネルで行う予定であることを明かした。

アルプスとニオの境界線については、「ニオのモデルがET5より下の価格になることはありません」と説明している。ET5は欧州でも販売されている電動セダンで、価格は4万7500ユーロ(約750万円)から。アルプスのモデルはこれより安く設定される可能性が高い。

第3のブランドは、「ファイアフライ」というコードネームで呼ばれている。欧州市場向けに設計された手頃な価格のEVをラインナップし、ニオやアルプスよりも低価格帯で競争する計画だ。フォルクスワーゲン、ルノー、フォードなどがライバルとなるだろう。

英国、UAEへの参入計画も

また、右ハンドルの英国市場での計画について、リーCEOは「右ハンドルのプロトタイプは存在しますが、まずは(他の)欧州市場を理解し、定着させることに注力します」と述べた。

ニオはUAE(アラブ首長国連邦)もターゲットとしている。

「数か月前、アブダビとドバイをET7で往復するテストを行いましたが、何の問題もありませんでした。バッテリー交換ステーションを設置することで、エネルギー補給の問題を簡単に解決することができます」

一方、米国市場への参入はまだ計画段階にある。

設立から9年と歴史の浅いニオだが、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェのような欧州の高級車ブランドに対抗し、地位を確立すべく「ハイエンドモデル」の開発に取り組んでいるという。

「エグゼクティブ市場を制覇しなければ、利益もブランド認知度も限定的なものになります。市場規模は大きくなく、年間10万台程度と認識しています。しかし、メルセデス・ベンツSクラスを1台販売することで得られる利益は、Aクラスを数十台販売することに匹敵します」

「マス市場は第2のブランドが担当します。ニオブランドは、技術のブレークスルーとイノベーションを追求します。ハイエンドブランドを作るには、技術的な先進性が不可欠です。フラッグシップモデルの定義はさまざまですが、基本的には技術的なフラッグシップであることが重要です」

ニオは、そのフラッグシップモデルと思われる4つの名称(ET9、ES9、EE9、EF9)をすでに商標登録している。

リーCEOはまた、ミニバンの開発に着手したことも明らかにしたが、発売までには「しばらく時間がかかる」とした。

ニオの特徴の1つに、バッテリー交換システムが挙げられる。ニオはブランドごとに異なるバッテリーを開発しているが、いずれも同システムに対応させる。また、同社のバッテリー交換技術をあるパートナー企業にライセンス供与したというが、詳細は明らかにしていない。

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みんなのコメント

7件
  • まこと
    NIOは高級車でブランドを確立しようとしてるメーカー
    なんだけど赤字が続いててあまり業績はよろしくない
    それが今さら普通車のブランドを出しますって言ってるんだからちょっとやばいかもしれん
  • Lore in
    アジアメーカーの中では日本が一番EV遅れたな。
    このままシェア奪われて家電製品界の二の舞になりそう。
    HVも排ガス規制でアウトになりだすし、エンジン開発が遅れてて供給に頼ってる不正相次ぐトヨタ系はミライが無いな。
    ミライはあるけどミライ誰も選ばないし中古車市場では買い手がつかず地雷(ババ抜き)状態だし。

    発覚したダイハツ不正も
    そのトップはまたトヨタ出身者でしたしね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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