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藤井誠暢がジェントルマン向け新チーム『JBR』を立ち上げ。ジャパンカップ、ドバイ24時間に挑戦

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藤井誠暢がジェントルマン向け新チーム『JBR』を立ち上げ。ジャパンカップ、ドバイ24時間に挑戦

 6月4日、長年チーム運営を行うほか、WEC世界耐久選手権やアジアン・ル・マン・シリーズ、GTワールドチャレンジ・アジアといった海外レース、スーパーGTなど国内トップカテゴリーで戦ってきた藤井誠暢が、新たなレーシングチームの立ち上げを発表した。日本のジェントルマンドライバーに向けたチームで、今季はGTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップ、さらに年明けのドバイ24時間参戦を行う。

 スーパーGT第3戦鈴鹿でも優勝を飾るなど、トップドライバーとして活躍する藤井だが、一方でD'station Racingのマネージングディレクターを務め、国内外のレースでチーム運営やレースコーディネートを行うほか、2023年には国内初の会員制ドライビングラボ施設『simdrive』を立ち上げるなど、これまでの知見を活かしさまざまな挑戦を行っている。

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 そんな藤井が、今度は新たなレーシングチームを手がけることになった。そのチーム名は『JBR』。このチームがユニークなのは、海外レースでいわゆる“ブロンズ”と呼ばれるジェントルマンドライバーに向けたチームであるということだ。日本でも近年ブロンズドライバーの重要度が増しているが、彼らの挑戦を後押しするチームとなっている。

 日本にも近年多くのブロンズドライバーがレースに参戦しているが、まずはワンメイクレースに挑戦したりといったプロセスを踏みモータースポーツの世界に入っていくのが通常。ただチームを探したり、パーツやコーチ、スタッフを探したりといった手間もある。今回プロデュースされたJBRは、国内や海外のレースシリーズ参戦をサポートする環境を、しっかり安全かつハイクオリティに、カッコ良く提供することが狙いだという。

 JBRでは、熱い情熱をもったジェントルマンドライバーの挑戦と表彰台登壇まで後押しするだけでなく、レース参戦にともなうすべてをインクルーシブでスタンバイ。マシンやメンテナンスの機材、パーツやエンジニア、スタッフの手配などをパッケージで提供する。ドライバーがヘルメットひとつでサーキットに訪れ、レースが終わればそのまま帰ることができる“アライブ・アンド・ドライブ”を実現する。

 このアイデアは、藤井が昨年立ち上げた会員制ドライビングラボ施設『simdrive』とも連携する。フェラーリチャレンジに挑んでいる前澤友作が『simdrive』でスキルを磨いていることを公表しているとおり、多くのジェントルマンドライバーがサーキットデビュー、さらにタイム向上のために活用する施設だが、サーキット走行に向けた実践的なトレーニングを『simdrive』で積み、実際のサーキットでのスキルアップまで、未経験でもレースデビューまで正しく、効率的に導くプログラムを行っていく。

 2024年は、まずはGTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップに挑戦する。マシンはマクラーレン570S GT4で、ジャパンカップ第2ラウンドの富士からレース参戦を望むジェントルマンドライバーのコンビでGT4 Amクラスに参戦する。JBRではさらに複数台の参戦枠を提供できるよう、2台目以降も準備を進めているという。ジャパンカップのGT4カテゴリー盛り上げにも繋がるはずだ。

 さらに、海外レースに挑戦できるプログラムも用意する。2025年1月にドバイ・オートドロームで開催されるドバイ24時間に、タイプ992のポルシェ911 GT3カップを2台体制で投入する。ポルシェスペシャリストのドイツ人スタッフでチームを組み、1台につき5名のジェントルマンドライバーを募集するという。

 こちらもJBRがコーディネートから通訳までフルサポートする。さらにドバイは観光も楽しい街でもあるが、星つきホテルや高級レストラン、多彩なアクティビティの手配など、同伴者や家族とともに楽しめるホスピタリティサービスも用意するとのことで、ジェントルマンドライバーにとっては文句のつけようがない体制でレースを楽しめるはずだ。

 JBRでは「最初の一歩がなかなか踏み出せない。そんな声に応えるべくして生まれた『JBR』。サーキットデビューやレース参戦というジェントルマンド ライバーの夢を叶えるための、最短の近道。世界の舞台で輝く“RACER”になる、そんなモータースポーツを謳歌するための環境づくりを。JBRは挑戦をやめないすべてのジェントルマンドライバーを応援いたします」としている。

 新たな“速いジェントルマンドライバー”の誕生は他シリーズにも確実に好影響を与えるはずで、JBRは注目の存在ともなりそうだ。

http://team-jbr.com

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