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自転車のチューブバルブは英式・米式・仏式の3種類 空気の入れ方をあらためて確認

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自転車のチューブバルブは英式・米式・仏式の3種類 空気の入れ方をあらためて確認

いざというときに困らないように

 愛車(自転車)のタイヤの空気圧は適正ですか? 自転車のメンテナンスの第一歩と言えば、適正な空気圧を保つためにタイヤに空気を入れることですが、タイヤの空気を入れるところに、英式・米式・仏式という3種類があることはあまり知られていないかもしれません。お気に入りの自転車を手に入れて、いざ空気を入れようとなったときに困らないよう、あらためて自転車の基礎知識を紹介します。

【画像】自転車のチューブバルブの種類を画像で見る(6枚)

 タイヤの空気を入れるところ、いわゆる空気注入口のことを「チューブバルブ」と言いますが、自転車にはその仕組みにおいて英式・米式・仏式の3種類が存在しています。

 まず、日本で最も普及していると言われている英式バルブは、国内で市販されているシティサイクル(いわゆるママチャリ)のほとんどで使用されていて、ほかにも一般的な車イスなどでも採用されているので、多くの人が自転車の空気注入口というとこちらを想像すると思います。ちなみに、英式バルブは別名を「ダンロップバルブ」とも言い、クルマやバイクのタイヤで有名なダンロップ社が開発しました。ただ、英式と呼ばれているものの、なぜか現在のイギリスではほとんど使われていないそうです。

 国内普及率が高いこともあり、流通している空気入れポンプも基本的には英式に対応するようになっています。空気の入れ方についても今さら説明するまでもなく、多くの人が知るところですが、ゴム製のキャップを外して穴の開いた先端部に口金をセットしてポンプを動かすだけです。

 構造がシンプルなこともあり、空気圧を正確に測ることができないという弱点がありますが、街中を走る分にはタイヤを手で強く潰すように押して、しっかりとした手応えがあれば、まず大丈夫です。

 また、スタンドを外した状態で見て、タイヤと地面との接地面が約10~15cmほどであれば適正な空気圧だと判断しても良いでしょう。

 続いて米式バルブは、もとはクルマやバイク(モーターサイクル)用にアメリカで開発されました。かなり頑丈で耐久性も高い作りになっているので、自転車ではハードな乗り方をするマウンテンバイクやBMXなどに使われており、最近は太いタイヤが特徴的なファットバイクなどが流行したことで、街中で見かけることも多くなりました。ほかには子供が地面を蹴って進むストライダーなどのキックバイクや、少し大型のベビーカーなどでも使われることがあります。

 空気の入れ方自体は単純で、英式と同様にキャップを外して口金を合わせるだけなのですが、専用もしくは米式に対応した空気入れが必要になります。なお、種類としてはクルマやバイクと同じなので、ガソリンスタンドなどで空気を入れることもできますが、クルマ・バイク用の機械式の空気入れは圧が高いので、自転車のタイヤだと破裂する可能性もあります。くれぐれも注意が必要です。

 そして仏式バルブは、主にロードバイクやクロスバイクなどの高速走行を求めるスポーツタイプの自転車で多く使われています。かなりの高圧に耐えられる構造になっているので、細いタイヤがカチカチになるまでタイヤに空気を入れることができ、地面との接点を極力減らして抵抗感のない走りを実現します。

 なお、米式と同様に専用もしくは対応した空気入れが必要です。また、複雑な構造なので、空気を入れる際には他の2タイプと違ってひと手間必要です。保護用のキャップを外すところまでは同じですが、空気を出し入れするには注入口の頭のねじを緩める必要があります。ここが緩んでいない限り、空気を入れることはできません。そして、空気を入れた後にそのねじを締め忘れると、何らかの衝撃で空気が抜けてしまうので注意が必要です。

 専用もしくは対応した空気入れが必要になる米式と仏式ですが、一般的な英式に変換するアダプターも販売されているので、そちらを用意すれば問題なく空気を入れることができます。

 それぞれに特徴がある自転車のチューブバルブですが、いずれも“自転車を使っていなくても空気は徐々に抜ける”ことは共通です。自転車を使う際は、まずタイヤの空気圧チェックを意識すると良いでしょう。

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みんなのコメント

3件
  • nut********
    子供の頃 自転車屋さんで「虫ゴム」という言葉が出てきた。
    虫ゴムが古くなると空気が減りやすくなる 生ゴム製の細いチューブ
    短く切ってバルブの先に付けて こんなのでなんで空気もれなくなるの?
    今は虫ゴムなんて使って無いんだろうなぁ。チューブの内圧で虫ゴムが潰れて
    密閉される不思議なゴムチューブ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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