現地時間10月20日、2023年F1第19戦アメリカGPの予選が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が通算21回目となるポールポジションを獲得した。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はトラックリミット違反によりベストタイム抹消で6番手。角田裕毅(アルファタウリ)は11番手で予選を終えている。
2023年シーズンは全23戦が開催されるF1は、そのうち3戦をF1人気が高まりを見せるアメリカ国内で開催する。5月に開催されたマイアミGPに続くアメリカ2戦目の舞台はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。今大会のドライタイヤのコンパウンドはC2タイヤがハード(白)、C3タイヤがミディアム(黄)、C4タイヤがソフト(赤)と、前戦から1段階柔らかめとなった。
今回のアメリカGPは、前戦カタールGPに続いて今季5度目となるスプリントフォーマットだ。そのため、この予選の結果は現地時間22日(日本時間23日)に行われる56周の決勝のスターティンググリッドを決するものとなる。
■Q1:アストンマーティンが揃ってQ1敗退
現地時間16時、18分間のQ1は快晴のなか、気温35度、路面温度42度、湿度13%というドライコンディションのもと開始された。
フリー走行でブレーキトラブルに見舞われ、5周しか走行できなかったランス・ストロール(アストンマーティン)を含む20台がコースイン。フリー走行でソフトタイヤを履かなかったノリス、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を含む数台が早めにアタック入りし、1分36秒後半のタイムを記録する。
一方、フリー走行でトップタイムをマークしていたフェルスタッペンがユーズドのソフトで1分36秒470をマークし、最初のアタックからルクレールに対し0.152秒差をつける。
残り5分30秒を切るとカルロス・サインツ(フェラーリ)が1分35秒824をマーク、さらに0.295秒差でルクレールが続き、フェラーリがワンツーとなる。ただ、新品ソフトに履き替えたフェルスタッペンはセクター1&3で全体ベストを更新し1分35秒346をマーク。サインツを0.478秒引き離す。
ただ、その直後にはハミルトンが1分35秒091を叩き出しトップに浮上。1分35秒110をマークしたノリスもフェルスタッペンを上回る2番手で続きチェッカー。3番手フェルスタッペン、4番手サインツ、そして角田が1分35秒913をマーク。6番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)を0.076秒上回る5番手となった。また、今回が復帰戦となったダニエル・リカルド(アルファタウリ)は15番手でギリギリQ2進出を果たした。
一方、16番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、17番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、18番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、19番手ストロール、20番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)の5台がQ1敗退に。フリー走行でブレーキトラブルに見舞われたアストンマーティンは2台揃ってQ2進出を果たせずに終わった。
■Q2:角田、0.018秒届かず
15分間のQ2、ジョージ・ラッセル(メルセデス)は早々に新品ソフトを投入し1分35秒759をマークする。ただ、ユーズドのソフトでフェルスタッペンが1分35秒491でトップに浮上する。暫定2番手に0.085秒差のピアストリが続いたが、ピアストリは新品ソフトでのタイムだった。
セッション前半を終え、トラックリミットによりタイム抹消となったノリスを除き、トップから14台が0.754秒差という僅差となるなか、全車が新品ソフトに履き替えて2アタック目に入った。
ルクレールが1分35秒004をマークし暫定首位に浮上。フェルスタッペンは新品ソフトで1分35秒008と、0.004秒届かずの2番手でチェッカー。3番手ハミルトン、4番手サインツ、5番手エステバン・オコン(アルピーヌ)となった。一方、角田は1分35秒697をマークするが、10番手のペレスに0.018秒届かず。
11番手角田、12番手周冠宇(アルファロメオ)、13番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、14番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、そしてターン9でのトラックリミット違反によりベストタイム抹消となった15番手リカルドの5台がQ2敗退となった。
■Q3:フェルスタッペン、痛恨のタイム抹消
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。これまで1アタック目はユーズドを履いてきたフェルスタッペンだったが、Q3は1アタック目から新品ソフトを投入し、1分35秒081をマークし暫定トップにつける。
しかし、ルクレールがセクター2&3で全体ベストを更新し、この週末初の1分34秒台となる1分34秒829をマーク。さらに、ライバル勢とはアタックタイミングをずらしたメルセデス勢のハミルトンが1分34秒885をマークして暫定2番手につける。
Q3前半を終えてルクレール、ハミルトン、フェルスタッペン、サインツ、ガスリー、ペレス、ノリス、ピアストリ、オコン、そしてターン9でのトラックリミット違反でタイム抹消となったラッセルというオーダーに。
新品ソフトタイヤの残りが1セットのみとなったラッセルを含む全車が新品ソフトで最後のアタックへ。ルクレールはセクター3で全体ベストを更新できずも1分34秒723へとタイムを更新しチェッカー。その直後、フェルスタッペンが1分34秒718をマークし、0.005秒ルクレールを上回った。
しかし、フェルスタッペンはターン19でのトラックリミット違反を取られ、この1分34秒718というベストタイムが抹消に。これでフェラーリでの100レース目を迎えたルクレールが通算21回目となるポールポジションを獲得した。
2番手ノリス、3番手ハミルトン、4番手サインツ、5番手サインツが続き、フェルスタッペンは6番手。7番手ガスリー、8番手オコン、9番手ペレス、10番手ピアストリというトップ10となった。
明日、現地時間21日はスプリント・シュートアウト並びに、F1スプリントが開催される。2023年F1第19戦アメリカGP決勝は、日本時間23日4時(現地時間22日14時)より56周で行われる。
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