今年も開幕！ トヨタのラテガンがプロローグ制す。新参戦フォード＆ダチアを下す｜ダカールラリー2025

　クロスカントリーラリーの最高峰、ダカールラリーが2025年もサウジアラビアで1月3日（金）に開幕。南西部のビシャで行なわれた29kmのプロローグでは、トヨタのファクトリードライバーであるヘンク・ラテガンが、フォードのマティアス・エクストロームを下して優勝した。

　本格的なダカールデビューを果たしたフォードとダチアに注目が集まる中、プロローグのスペシャルステージでは、強者トヨタが実績のあるハイラックスT1+で僅差の勝利を収める形となった。

　TOYOTA GAZOO Racing南アフリカのラテガンは、プロローグを15分28秒06で走りきり、元DTM／世界ラリークロス王者のエクストロームが駆るフォード・ラプターをわずか1.3秒差で下した。

　プロローグ序盤は、第一出走となったダチア移籍のナッサー・アル-アティヤがラリーを引っ張ったが、ラテガンとエクストロームがそのベンチマークを次第に上回った。

　アル-アティヤは最終的に15分48秒4で3位。テストの末にトヨタカスタマーのオーバードライブからデビューを飾ったロカス・バシウスカは、そこから1秒差の4位と健闘した。

　センチュリー・レーシングからはブライアン・バラグワナスがトップ5入り。世界ラリー選手権（WRC）で9度のチャンピオンに輝いたセバスチャン・ローブはダチアからの参戦で6位につけた。

　7位のルーカス・モラエス（トヨタ）以下、ナニ・ロマ（フォード）、サウド・ヴァリアワ（トヨタ）、ゲラン・シシェリ（X-Raidミニ）というトップ10になった。

　なお、今回が四輪デビューとなった元KTMのトビー・プライスは、オーバードライブのトヨタで11位。ディフェンディングチャンピオンであるカルロス・サインツSr.はフォードでのデビューステージで24位と、控えめなスタートとなった。

　プロローグ上位10名のドライバーは、ビシャで行なわれる412kmのステージ1のスタート順を決めることができる。バイク部門とは異なり、プロローグのタイムは自動車部門の各ドライバーの成績には加算されない。ただし、上位10名以外の順位は土曜日のスペシャルステージのスタート順決定に使用される。