現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > SUVらしからぬフットワークの良さが魅力!「フォルクスワーゲン Tロック」試乗記

ここから本文です

SUVらしからぬフットワークの良さが魅力!「フォルクスワーゲン Tロック」試乗記

掲載 更新 5
SUVらしからぬフットワークの良さが魅力!「フォルクスワーゲン Tロック」試乗記

クーペSUVのデザインがスタイリッシュ

フォルクスワーゲン製SUVの第3のモデルが登場した。ティグアン、Tクロスに続いてラインナップに加わったのが「T-Roc」(Tロック)である。2019年に登場したTクロスがBセグメントのコンパクトSUVにカテゴライズされるのに対し、Tロックは全長4240×全幅1825×全高1590mmとTクロスよりもひとまわり大きいCセグメントに属するモデルだ。ホイールベースは2590mmで、フォルクスワーゲンの基幹プラットフォームであるMQBをベースに仕立てられている。

ミュンヘンの消防署ではEVのVW e-ゴルフが活躍中!?【池ノ内ミドリのジャーマン日記】

兄弟車と言えるティグアンやTクロスが四角を基調とした力強さを感じさせる“ヨンク”的なアピアランスであるのに対し、Tロックはルーフラインがリアエンドに向かうに従って緩やかな弧を描く、いわゆるクーペSUVのスタイルを採る。また、ルーフがボディとは別の色で塗られる2トーンのカラーが用意されるなど、実直や真面目といったイメージの強い他のフォルクスワーゲン・モデルとは異なる、洒落っ気も持ち合わせている。サイズやネーミングも含めると、かつてゴルフのスポーティ・クーペ版として用意されていたシロッコ(Scirocco)が、SUVとなって再登場したようにも見える。




実際に走り出してみると、Tロックはかなりスポーティな味付けがなされていることがわかる。まず感心したのは出足のよさ。Tロックに搭載される2L直4ターボディーゼルは、340Nmの太いトルクを1750~3000rpmという常用域で発揮しつづけることもあり、グイグイと力強く車体を引っ張っていってくれる。その間、7速DSGがカチッカチッと間断なく変速を決めてくれるのも小気味いい。

ワインディングロードではSUVらしからぬフットワークの良さも味わえた。ロール剛性は高く、ボディ四隅に配置されたタイヤはかっちりと路面を捉え続けてくれる。ステアリング操作に対するノーズの動きは素直で、つまり大きいSUVを操っている感覚が薄い。ただ、そのアジリティを確保するためだろうか、硬められた足からは逐一路面の不整が伝わってきたのが惜しい。ドライバビリティの高さを味わわせてくれるディーゼルエンジンではあるものの、やはりエンジン自体の気持ち良さは乏しく、スポーティなシャシーとのマッチングはもう一歩という印象を抱いた。




TロックのスポーティなクーペSUVというキャラクターづけは見どころが多いはずだし、フォルクスワーゲンにはすでにブランドの実直さを体現しているティグアンやTクロスという正統派も用意されている。だとすればなおさらTロックはもっと大胆に仕立てられてもよかったのではと思う。ただ、Tロックもまだ市場での歩みを始めたばかり。素性は確かなのだから、今後のバリエーション展開や熟成の度合いで大化けも期待できるはずだ。




【Specification】VOLKSWAGEN T-ROC TDI SPORT
■車両本体価格(税込)=4,190,000円
■全長×全幅×全高=4250×1825×1590mm
■ホイールベース=2590mm
■車両重量=1430kg
■エンジン種類=直4DOHC16V+ターボ
■総排気量=1968cc
■圧縮比=16.2
■最高出力=150ps(110kW)/3500-4000rpm
■最大トルク=340Nm(34.7kg-m)/1750-3000rpm
■燃料タンク容量=50L(軽油)
■燃費=(JC08)19.5km/L、(WLTC)18.6km/L
■トランスミッショッン形式=7速DCT
■サスペンション形式=前マクファーソンストラット/コイル、後トーションビーム/コイル
■ブレーキ 前/後=V ディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール)=前後215/50R18

公式ページ https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/t-roc.html




こんな記事も読まれています

全長3.4m級のホンダ「小型ミニバン」あった!? まさかの超斬新「カクカク透明ボディ」×6輪仕様がスゴい! 画期的すぎた「UNIBOX」とは何だったのか
全長3.4m級のホンダ「小型ミニバン」あった!? まさかの超斬新「カクカク透明ボディ」×6輪仕様がスゴい! 画期的すぎた「UNIBOX」とは何だったのか
くるまのニュース
持続可能性と革新の両立、TEINが拓く環境に配慮した製造体制とは
持続可能性と革新の両立、TEINが拓く環境に配慮した製造体制とは
レスポンス
【サーキット試乗】マセラティ謹製V6ネットゥーノエンジンをサーキットで味わい尽くす!「マセラティ・ネットゥーノ・メディア・テストドライブ」
【サーキット試乗】マセラティ謹製V6ネットゥーノエンジンをサーキットで味わい尽くす!「マセラティ・ネットゥーノ・メディア・テストドライブ」
LE VOLANT CARSMEET WEB
「大声で話すな」 バスドライバー不足を解消したいなら、昭和~平成の“おっかない”ドライバーを容認せよ
「大声で話すな」 バスドライバー不足を解消したいなら、昭和~平成の“おっかない”ドライバーを容認せよ
Merkmal
【ホンダ 新型フリード 待ってました!の第一報】FREED AIRは癒し系&CROSSTARはアウトドアテイストましまし!イマドキの家族に「ちょうどいい」コンパクトミニバンを初披露
【ホンダ 新型フリード 待ってました!の第一報】FREED AIRは癒し系&CROSSTARはアウトドアテイストましまし!イマドキの家族に「ちょうどいい」コンパクトミニバンを初披露
Webモーターマガジン
ホンダNR[名車バイクレビュー] 時代を切り拓いた革新のエポックマシン【楕円ピストン&500万円超】
ホンダNR[名車バイクレビュー] 時代を切り拓いた革新のエポックマシン【楕円ピストン&500万円超】
WEBヤングマシン
厄介な「横断歩道を渡ってくれない歩行者」どう対策? 「どうぞ、どうぞ」進んだら検挙! 迷惑「通せんぼ横断者」に遭遇したらどうすべき? 警察に聞いてみた
厄介な「横断歩道を渡ってくれない歩行者」どう対策? 「どうぞ、どうぞ」進んだら検挙! 迷惑「通せんぼ横断者」に遭遇したらどうすべき? 警察に聞いてみた
くるまのニュース
トロットロの南蛮たれとタルタルソースで唐揚げを頬張る幸せ!! 東名高速「港北PA」にて
トロットロの南蛮たれとタルタルソースで唐揚げを頬張る幸せ!! 東名高速「港北PA」にて
バイクのニュース
ニューウェイ、レッドブルF1離脱後の移籍計画は今のところないと主張「少し休んで人生を振り返るタイミングだと感じた」
ニューウェイ、レッドブルF1離脱後の移籍計画は今のところないと主張「少し休んで人生を振り返るタイミングだと感じた」
AUTOSPORT web
ゴールデンウィークが終わると自動車税が来る! いつまでに払うの? 払わないとどうなるの?
ゴールデンウィークが終わると自動車税が来る! いつまでに払うの? 払わないとどうなるの?
ベストカーWeb
トヨタ「プロボックス」が1/64スケールで登場! カスタム仕様もラインアップした商用車ミニカーの出来のよさに注目です
トヨタ「プロボックス」が1/64スケールで登場! カスタム仕様もラインアップした商用車ミニカーの出来のよさに注目です
Auto Messe Web
検定中の教官を脅すと「公務執行妨害」! 補助ブレーキを踏まれたら即検定終了! 自動車教習所にまつわる噂を元教官が解説
検定中の教官を脅すと「公務執行妨害」! 補助ブレーキを踏まれたら即検定終了! 自動車教習所にまつわる噂を元教官が解説
WEB CARTOP
『ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜』展示車&試乗車情報を更新しました!
『ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜』展示車&試乗車情報を更新しました!
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホンダ、新型フリードを公開。e:HEVを採用し先進安全装備も進化。盤石の体制で6月にデビュー
ホンダ、新型フリードを公開。e:HEVを採用し先進安全装備も進化。盤石の体制で6月にデビュー
driver@web
トヨタ・シエンタに挑む!──新型ホンダ・フリード詳報
トヨタ・シエンタに挑む!──新型ホンダ・フリード詳報
GQ JAPAN
4月の輸入車ランキング、ホンダが28年ぶりトップ WR-V好調で 前回はUSアコードワゴン
4月の輸入車ランキング、ホンダが28年ぶりトップ WR-V好調で 前回はUSアコードワゴン
日刊自動車新聞
【ヤマハ】2024鈴鹿8耐「ヤマハ応援席チケット」の販売を5/12よりスタート!
【ヤマハ】2024鈴鹿8耐「ヤマハ応援席チケット」の販売を5/12よりスタート!
バイクブロス
新車『GRカローラ』で2年連続のD1王者へ!Team TOYO TIRES DRIFTに松山北斗が加わる…モーターファンフェスタ2024
新車『GRカローラ』で2年連続のD1王者へ!Team TOYO TIRES DRIFTに松山北斗が加わる…モーターファンフェスタ2024
レスポンス

みんなのコメント

5件
  • わたしの思うVW車は今だとこのT-ROCなのですけど、ガソリン車のほうがいいな。
  • 洗練とは無縁の直4・150馬力のFF車、見てカッコ悪く、乗り込んでチープ、このナンチャッテSUVが乗り出し450万円〜では、誰も買わないのは当然である。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

429.9688.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

174.0569.0万円

中古車を検索
Tロックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

429.9688.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

174.0569.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村