テラノじゃなくてテラ!? 87万円のミニバンも!? アジア専売国産車イッキ見

　世界中で販売している日本メーカーのクルマに目を向けると、「日本でも売ってほしい」と感じるモデルが多数ある。そこで、日本販売のラインナップに加えてほしい海外専売車をピックアップ。ここではアジア専売車をバシッと大公開!!

※本稿は2023年4月のものです
文／大音安弘、写真／ベストカー編集部、トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車、マツダ、スズキ、ダイハツ
初出：『ベストカー』2023年5月10日号

■ミニバンとSUVがアツいアジア市場

富裕層が増えつつあるアジアでは流行のSUVも人気だ。また、郊外には未舗装道路もまだ多く、ミニバンにもSUV的なデザインが取り入れられたりもする

　急速な自動車の普及から、近年、日本メーカーも熱心に現地生産に取り組んでいるのがアジア地域だ。世界戦略車の投入に加え、ハッチやセダンの小型車や家族向けの小型ミニバンなどの現地生産の専用車も多い。

　ただ郊外などは未舗装の荒れた道も多いため、ミニバンでも最低地上高がしっかりと確保されているのが特徴。ちょっとデザインもSUV的だ。仕事車と兼用できるピックアップトラックも人気が高いが、裕福な人も増えているため、スポーティなダブルキャブやSUVも積極的に投入される。

■トヨタ

・イノーバクリスタ（日本導入期待度：★3）

トヨタ イノーバクリスタ。ミニバン＋SUVのクロスオーバーは威厳ある顔が特徴的

　全長4.7mのミッドサイズ3列ミニバン。フレーム構造を持つFRレイアウトで、未舗装路にも耐える堅牢さを備える。インドでは2023年1月のMCで、SUV風味のデザインに進化した。

・フォーチュナリーダー（日本導入期待度：★3）

トヨタ フォーチュナリーダー。アジア版のハリアーは超スタイリッシュ

　ハイラックスベースの3列シートミッドサイズSUV。2020年のMCで登場したリーダーが標準車に相当。2.4Lディーゼルターボと6速ATの組み合わせで、FRと4WDが選択可能。

■日産

・マグナイト（日本導入期待度：★5）

日産 マグナイト。日産のグプタCOO肝煎りのコンパクトSUV

　全長4m弱の小型SUV。1L直3エンジンはNAとターボを用意。前輪駆動車だが、最低地上高205mmを確保し、非舗装路にも対応。低価格なこともあり、インドでは大ヒット中。

・テラ（日本導入期待度：★4）

日産 テラ。ピックアップベースの7人乗り美麗SUV

　ピックアップトラック「ナバラ」をベースに生まれた7人乗りSUV。最新式となるタイ仕様は、2.3L直4ディーゼルターボと7速ATを搭載。内装も専用化し、乗用車性能を高めている。

■ホンダ

・BR-V（日本導入期待度：★5）

ホンダ BR-V。コンパクトボディ＋3列シートの貴重種

　CR-Vの弟分的なスタイルを備えた全長4.5mの小型SUVで、3列7人乗りを実現。1.5L直4エンジンとCVTを搭載したFF車のみ。ホンダセンシングも採用し、安全性も高い。

・WR-V（日本導入期待度：★5）

ホンダ WR-V。ホンダ1LクラスコンパクトSUVの決定版!?

　2022年秋に2世代目に進化したエントリーSUV。全長4.1mと小ぶりで、ヴェゼルの弟分的なスタイルを持つ。1.5L直4のFF車だが、最低地上高は220mm確保。若者を意識した一台だ。

■三菱

・パジェロスポーツ（日本導入期待度：★5）

三菱 パジェロスポーツ。日本導入が切望されるヘビーデューティSUV

　かつて「チャレンジャー」の名で販売されたモデルの3代目。トライトンと基本を共有し、堅牢なラダーフレーム構造を持つタフな奴。3列の7人乗りで、FRと4WDを用意する。

・エクスパンダークロス（日本導入期待度：★4）

三菱 エクスパンダークロス。三菱得意のミニバンとSUVのクロスオーバー

　ミニバンのエクスパンダ―をSUV風に仕上げたクロスオーバーモデル。全長4.5mの3列7人乗り。1.5L直4エンジンとCVTを備えたFF車。220mmの最低地上高もベース車と共通。

・アトラージュ（日本導入期待度：★3）

三菱 アトラージュ。アジアで人気の高いミラージュのセダン版

　国内導入されたミラージュのセダン版。ホイールベースを＋100mm、後部を＋360mm伸ばすことで、快適な空間と広いトランクを実現。さらに後席も専用仕様となり、快適性が向上。

■マツダ

・BT-50（日本導入期待度：★5）

マツダ BT-50。マツダはピックアップにも魂動デザインを採用

　3世代目となるピックアップトラック。魂動デザインを採用する現行型は、なんと、いすゞ D-MAXがベース。1.9Lと3Lのディーゼルターボを搭載し、6速のMTとATを設定。

・MAZDA2セダン（日本導入期待度：★3）

日本ではマツダの教習車として限定導入されたマツダ MAZDA2セダン

　マツダ2の小型4ドアセダン。ホイールベースは共通で、全長を275mm拡大。1.3Lガソリンエンジンと1.5Lディーゼルターボを設定。日本ではマツダ教習車としても供給される。

■スズキ

・イーコ（日本導入期待度：★5）

超コンパクト3列シートのスズキ イーコ。7人乗りミニバンも設定

　往年のエブリイをひと回り大型化した小型バン。1.2Lエンジンを搭載し、3列7人乗り仕様も用意。基本設計は古いが、お手頃ゆえ、インドでは、ベストセラーとなるスズキの顔。

・ディザイア（日本導入期待度：★4）

スズキ ディザイア。スイフトのセダン版は超スタイリッシュ!!

　スイフトセダンとなる全長4mの4ドア車だが、デザインは専用化。4代目スイフトがベースで、トランク容量は378Lを確保。1.2L直4エンジンを搭載し、5速のMTとAGSを設定。

・セレリオ（日本導入期待度：★3）

スズキ セレリオ。小さなボディに大きなユーティリティがキモ

　2021年秋に3代目に進化した全長3.7mの小型ハッチ。5人乗りで313Lのラゲッジスペースを備える。1L直3ガソリンを搭載し、5速のMTとAGSを設定。CNG車も用意する。

・ワゴンR（日本導入期待度：★3）

スズキ ワゴンR。名前は同じでも日本のワゴンRとは別モノ

　お馴染みのトールワゴンスタイルだが、全長と全幅を拡大させたハーテクト採用の専用ボディに。このため、内外装デザインも異なる。1L直3と1.2L直4エンジンを搭載する。

■ダイハツ

・アイラ（日本導入期待度：★4）

ダイハツ アイラ。ダイハツ最新のコンパクトハッチはDNGA採用でクォリティアップ

　2023年に2代目となったばかりの全長3.8mの小型5ドアハッチ。DNGA-Aプラットフォームを採用し、全面刷新。1Lと1.2Lの3気筒エンジンを搭載。元気なスタイルが特徴。

・テリオス（日本導入期待度：★3）

ダイハツ テリオス。デザインが魅力の3列シート7人乗りSUV

　海外専用車となった3代目は、全長4.4mの小型SUVだが、3列7人乗りのキャビンを持つ。迫力満点のSUVデザインを持つFRで、1.5L直4エンジンを搭載し、5速MTと4速ATを用意。

・セニア（日本導入期待度：★4）

ダイハツ セニア。ダイハツの3列シートミニバンはこれか!?

　2021年秋に3代目となった全長4.4mの小型3列ミニバン。DNGA-Bプラットフォームを採用し、FF化。全長を拡大しながら、取り回し性も向上。1.3Lと1.5Lのガソリン車を用意する。

Comments

日本もアジアなのでは？

テラ戦士ΨBOY