現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ランボルギーニが新型「カウンタック」を発表! ザ・スーパーカー誕生50周年に限定112台で復活!

ここから本文です

ランボルギーニが新型「カウンタック」を発表! ザ・スーパーカー誕生50周年に限定112台で復活!

掲載 更新 27
ランボルギーニが新型「カウンタック」を発表! ザ・スーパーカー誕生50周年に限定112台で復活!

■112台限定で市販される現代版「カウンタック」

 ランボルギーニは、「カウンタック」のプロトタイプに相当する「LP500」のジュネーブ・ショーでのデビューから50年にあたる2021年の「The Quail :A Motorsports Gathering」で、そのアニバーサリー・バージョンとなる、「カウンタックLPI800-4」を発表した。

トヨタが1000馬力、価格も1億円級のモンスターマシンを市販化へ

 このモデルは、カウンタックの開発型式であった“LP112”にちなみ、112台のみが限定生産され、デリバリーは2022年の第1四半期から開始される予定となっている。

●「カウンタック」誕生50周年のサプライズ

 1971年にプロトタイプのLP500が発表されたカウンタックは──今回プレスリリースのなかで、ランボルギーニは初めてその発音が「Coon-tach」とイタリア語では正式に発音されることにも触れている。スーパーカーブームのなかで育った私は、馴染み親しんだ日本流に、カウンタックと呼ばせていただくことにする──マルッチェロ・ガンディーニによる革新的なデザインと、テクノロジーのルールブレーカーであった。

 今回ランボルギーニが限定車としてカウンタックLPI-800-4を発表したのには、大きく分けてふたつの理由があるように思う。

 ひとつはルールブレーカーとして1970年代に誕生したカウンタックの50周年への敬意を表するため。もうひとつは現在ランボルギーニが持つ最新の技術と、それを使用したニューモデルの予告をおこなうためのものだ。

 先日ランボルギーニに復職した会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンは次のように語る。

「カウンタックLPI800-4は、その前身がそうであったように先見の明のあるクルマです。もっとも重要な自動車のアイコンのひとつといえるカウンタックは、ランボルギーニの設計とエンジニアリングの信条を具現化するだけでなく、新たな境地を切り拓き、予期せぬ並みはずれたものを実現しました。そしてもっとも重要なこととして、夢のようなものであることという、ランボルギーニの哲学を表しています。

 カウンタックLPI800-4は、このランボルギーニの大切な遺産に敬意を表していますが、それは絶対的なものではありません。

 1970年代と1980年代のカウンタックが、その10年間のスーパースポーツにどのような影響を与えたのかを振り返っています。それは、ランボルギーニのDNAを継承しながら、楽しみつつ新しいデザインとテクノロジーを模索するという伝統をも受け継いでいます。

 それはブランドの永続的でエモーショナルな力を本質的に表現するランボルギーニにほかなりません。常にそのスタイリングに見とれ、エンジンサウンドに酔いしれ、なによりもドライブするファンとスリリングを尊重しています」

■21世紀の「カウンタック」の最高速度は?

 実際に完成されたカウンタックLPI800-4のエクステリアデザインには、前から後ろへと走るメインのライン、そして鋭い角度、独特のくさび型を備えたカウンタック独特のシルエットに、革新的でモダンなスーパースポーツデザイン、さらには将来のランボルギーニ社のモデルを予感させる造形も効果的に採り入れられている。

 純粋なラインの外側には固定されたリアウイングはなく、エアスクープは力強いCピラーに滑らかに統合される。

●デザインは誰が見ても「カウンタック」

 フロントマスクも、独特なカウンタック風のフェイスだ。長くて低い長方形のグリルとヘッドライトを備えたフロントボンネットの個性的なライン。それは六角形をデザインの基本コンセプトとしたホイールアーチからインスピレーションを得たものだ。

 キャビンのコンパクトで直線的なデザインは、パワフルな前後のラインに隣接し、後方を確認するためにはかつて採用されていたペリスコピオン式のルームミラーも備わる。

 そしてボディサイドには大型のNACA式エアインテークが備わり、左右のドアはカウンタックで初採用され、以後ランボルギーニの12気筒モデルのシグネチャーとなったシザースドアが装備されるのは当然のことだろう。

●最新カウンタックはハイブリッドだ

 ここからは、カウンタックLPI800-4の主要なメカニズムとスペックを紹介していこう。

 まずその基本構造体となっているのは、カーボンファイバー製のモノコックタブだ。ボディも同様の素材で成型されており、結果として車両重量は乾燥重量で1595kgと、非常に魅力的な数字となった。

 フロントスプリッター、フロントウインドウ、ドアミラーの周囲、エンジンボンネットカバーのエアインテーク、ロッカーパネル等々ではカーボンパネルを無塗装で使用することもでき、装備としては最先端の3Dプリント技術によって成型された可動式の通気口や、スイッチ操作で透過率が変化する、フォトクロマティックルーフなど、21世紀を感じさせるものも多くある。

 リアミッドに搭載される6.5リッターV型12気筒DOHC 4バルブエンジンの最高出力&最大トルクは、780ps&720Nm。2007年に登場した「アヴェンタドールS」が740psであったことを考えると、カウンタックLPI800-4はエンジンだけですでに、アヴェンタドールSのパフォーマンスを凌駕しているのだが、さらに48Vエレクトリックモーターからなる、マイルドハイブリッド機構もカウンタックLPI800-4には搭載されている。

 必要時には34psの最高出力と35Nmの最大トルクで、V型12気筒エンジンをサポートする仕組みだ。ちなみにバッテリーは、すでにランボルギーニが世界のリーディングカンパニーのひとつとなりつつある、スーパーキャパシタを採用。このスーパーキャパシタを含めたシステム一式の重量は34kgと驚くほどに軽い。

 このパワーユニットに7速セミAT=7速ISR(モード変化により、リアホイールからのアウトプットとシフトの特性等が同時に制御される)を組み合わせ、第4世代にまで進化したハルデックス・カップリングを介して、必要時には前輪にも瞬時に、そして必要な量のトルクが伝達される仕組みだ。

 カウンタックLPI800-4の最高速度は355km/h、0-100km/h加速は2.8秒だ。

* * *

 世界でわずかに112人のみが手にすることができる、カウンタックLPI800-4のキー。21世紀に復活したカウンタックは、どれほどの感動と興奮をドライバーに与えてくれるのだろうか。それは限られたオーナーのみが知るところである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
Auto Messe Web
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
Auto Messe Web
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
AUTOSPORT web
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
くるまのニュース
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
VAGUE
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
WEB CARTOP

みんなのコメント

27件
  • フェラもポルシェも電気自動車が~な時代にV12出すランボルギーニの男気
  • 元のカウンタックの面影が見え隠れするだけでも頑張ったと思います。…やっぱり元祖には敵わないけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村