環境性能が重視される今となっては自主規制が好都合に
かつて登録車(普通車)には280馬力規制があり、日産フェアレディZやスカイラインGT-R、トヨタ・スープラ、ホンダNSX、マツダRX-7など名立たるスポーツカーは、いずれも最高出力が280馬力に抑えられていた。もっとも、建前として、280馬力規制は業界として国内向けの自主規制であり、グローバルに280馬力に抑える必要もなかったわけだが、結果として1990年代の国産車にとって足かせとなってしまったことは否めない。
【ニッポンの名車】国産車初の280馬力を達成したZ32型日産フェアレディZ
そして、2004年にホンダからデビューしたレジェンドで300馬力のカタログ表記としたのをきっかけに、現在は、そんな規制があったことさえも忘れてしまうような状況となっている。日産のスポーツフラッグシップであるGT-RはNISMO仕様において600馬力のスペックを誇っているほどだ。もっとも、時代的にはSI単位を優先すべきなので、441kWと記すのが正しいのかもしれないが……。
さて、最高出力の自主規制といえば軽自動車にも存在している。1987年に初代アルトワークスが達成した64馬力(47kW)を上限とした64馬力規制は、信じられないことに30年以上経っても続いている。初代アルトワークスはDOHCターボエンジンとはいえ排気量が550ccだったことを思えば、その規制は厳しすぎるものであるし、1991年に誕生したビートがNAエンジンで規制値に達したことを思えば、軽自動車の技術進化を遅めたという見方もできる。
しかし、軽自動車という枠を守るためには多少の制限は仕方がないというのが業界的な見方だ。もっとも、スポーティモデルが人気を集めた1990年代の軽自動車の過給エンジンはシャシダイナモなどで計測すると軒並みカタログ値の1割増し以上のスペックであるなど、名ばかりの規制という面もあった。しかし、現在のように省燃費や排ガス浄化といった環境性能が重視されるようになると、無用なパワー競争を避けることのできる64馬力規制というのはある意味で好都合といった状況になっている。
なお、軽自動車であっても輸入車であれば自主規制の影響は受けない。英国ケータハムのセブン160はスズキのパワートレインを使った、490kgと超軽量でプリミティブなスポーツカーだが、その最高出力は80馬力となっている。64馬力を80馬力にチューンナップしたと聞くと無理しているような印象も受けるが、軽自動車のエンジンを知っていれば、この数値は驚くべきものではなく、十分に日常ユースに対応できる範囲のチューニングで達成可能な数値と理解できるだろう。64馬力規制の下であっても、メーカーはしっかりと潜在能力を高めてきたのだ。
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