トヨタ「カローラクロスハイブリッド」の北米向けモデルの改良が現地時間の2023年4月6日、北米トヨタから発表された。性能と効率を高めた第5世代トヨタ・ハイブリッド・システムの採用や新グレードの追加などを行っている。
●文:月刊自家用車編集部
第5世代トヨタ・ハイブリッド・システムの採用で、バッテリーの搭載位置変更で荷室容量を拡大
今回発表された北米向け「カローラクロスハイブリッド」は、日本向けのノア/ヴォクシーから採用された第5世代トヨタ・ハイブリッド・システムを搭載。2.0L直4ガソリンエンジンとモーターの組み合わせで、システム出力が改良前の194PSから196PSへパワーアップしている。また、ハイブリッドバッテリーをリアシート下に配置することで、ラゲッジ容量を拡大し、低重心化している。駆動方式は前モデルと同じく全車電子制御式四輪駆動システムとなる。
また、今回の改良でS/SE/XSEの新グレードを設定。SとSEグレードは、17インチアルミホイール、8インチタッチスクリーン、スポーツチューンドサスペンション、LEDヘッドランプ、スマートキーアクセスを標準装備する。SEグレードでは、プライバシーガラス、ルーフレール、パドルシフトが追加され、ブラインドスポットモニター(BSM)とリアクロストラフィックアラート(RCTA)も搭載。最上級のXSEグレードは、SEをベースに18インチアルミホイール、プレミアムLEDヘッドランプ、テールランプ、フォグランプ、ソフテックストリムシート、フロントシートヒーター、運転席パワーシートを標準装備する。
さらに、全グレードに新型のトヨタオーディオマルチメディアシステムを搭載。ワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Auto、さらにUSB-C充電端子を追加している。先進安全装備では、Toyota Safety Sense 3.0を標準装備とし、歩行者検知機能付プリクラッシュシステムは、新型センサーにより検知能力を向上させ、自転車や歩行者に加え、二輪車の検知機能も追加されている。加えて、ダイナミックレーダークルーズコントロールには、従来の3段階から4段階目の追従距離設定を追加するなど機能が強化、「レーントレーシング・アシスト」に「エマージェンシー・ドライビング・ストップ・システム」が追加されドライバーが制御するための警告に反応しない場合、車両を停止させることができるようになった。
S/SE/XSEグレードの価格はそれぞれ、Sが27,970ドル。SEグレードが29,290ドル。XSEグレードが31,065ドル。日本円での換算価格は2023年4月7日時点の為替レートでSグレードが368万446円。SEグレードが385万4140円。XSEグレードが408万7704円となる。
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