元重鎮F1デザイナーであるゲイリー・アンダーソンが、2019年シーズンのプライベーターチームの戦いぶりを評価。その第1回目はマクラーレン。
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■「F1にとっても良いことだ」マクラーレンCEO、”元パートナー”のホンダの祝福
4年間の苦戦、そして大規模な組織内部の変革を経て、2019年のマクラーレンは戦いの場に戻ってきた。
これが、我々が見たかったマクラーレンの姿だ。チームとドライバーがそれぞれ満足し、チームを再構築する方向性を理解している……幸せなチームだ。彼らはこの勢いを、2020年まで維持しなければいけない。
彼らにとっての来年の目標は、ビッグチームに近付くことだ。新しいテクニカルディレクターのジェームス・キーと、チーム代表のアンドレアス・ザイドルが加わった……マクラーレンは確かに、強みと重要な経験を手にしている。そのため、チームが進むべき方向を備え、それを確実に達成できるかどうかは、彼ら次第だ。
経験に違いこそあるものの、ふたりのドライバーはチームに良く溶け込んでいる。これは、将来チームを立て直していく上での良い前兆となるはずだ。一貫性は大事だが、年齢がわずかに異なることによって、求められるモノもそれぞれ異なってくる。
カルロス・サインツJr.は、既に複数年のF1での経験があり、今後数年で成功を収めなければならない立場に置かれている。一方でランド・ノリスはデビュー1年目を終えたばかり……自分の輝きを発揮する前に、まだ数年間の猶予期間がある。
【2019年マクラーレンの成績】
最高グリッド:5位(3回)
レース最高位:3位(1回)
獲得ポイント:145(首位に対し63%/2018年は62ポイント)
表彰台:1回
マクラーレンは、2018年シーズンと比較して、顕著な改善を見せた。彼らは自らの運命をコントロールし、ステップアップすることに成功したのだ。
トップチームとの差は、まだ依然として大きい。本来なら、もう少し差が縮まることを期待していた。しかしマクラーレンは、より多くのポテンシャルを引き出すために、コンセプトを変更する必要があることを受け入れた。
チームメイト同士の比較では、サインツJr.が優位に立っている。しかしノリスと彼の予選に対する挑み方については、感銘を受けた。中団グループにおいては、常に運がつきまとう。しかし予選でのノリスのパフォーマンスは、力強いモノだった。
【2019年マクラーレンのドライバー別成績】
獲得ポイント:サインツJr. 96ポイント/ノリス 49ポイント
ベストグリッド:サインツJr. 5位(1回)/ノリス 5位(2回)
決勝最上位:サインツJr. 3位(1回)/ノリス 6位(2回)
マクラーレンは2018年から2019年にかけて行ったことを継続し、ここまで作り上げてきたモノを信じなければならない。勢いとモチベーションを維持することで、2021年シーズンには、ビッグチームとの差を埋めることができるかもしれない。
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