F1カタールGP終盤、マクラーレンは3番手を走っていたランド・ノリスに対し、2番手のチームメイト、オスカー・ピアストリを攻撃しないように命じた。これにノリスは抵抗する意思を示したが、チームとしてはこうしたドライバーの主張を大事にしているという。
最後のピットストップを終えたノリスは、ピアストリのすぐ後ろでコースに復帰。前戦日本GPやカタールGPスプリントに続くダブル表彰台獲得が目の前となった。
■サッカーのVARに似たトラックリミット検知システムを導入したFIA。F1カタールGPでは、レース後にペナルティ追加の”カオス”を回避
しかしふたりが2位をめぐって争った場合、タイムをロスしてジョージ・ラッセル(メルセデス)が追いつかれてしまうという懸念があったため、マクラーレンはチームオーダーを出してバトルに介入した。
マクラーレンは無線でノリスに、ピアストリに挑まないよう指示したのだ。マクラーレンとノリスが無線でやり取りしていた段階で、ラッセルはまだ最後のピットストップを済ませておらず、ピアストリの12秒ほど前方の2番手を走行。最後のピットストップを行なえば、マクラーレン2台の10数秒後ろでコースに復帰するという状況だった。
「ポジションをホールドしよう。(結果を)持ち帰るんだ」
だがノリスは納得できず、すぐに「なぜそんなことをしたいんだ?」と言い返した。
「僕たちは大きなギャップを持っている。明らかに僕の方が速いんだ」
ノリスの返答のトーンは、ピアストリに対して自分のペースを証明する機会がなかったことに、少し苛立っているように聞こえた。
しかしマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、そうした解釈は間違っていると主張。ドライバーとピットウォールの間で、何らかの指示に対して不安がある場合は正直に話すという行動規範がチームにはあると明かした。
無線でのやり取りについて質問されたステラは、「あなたが聞いたメッセージに関して言えば、これは我々のプロトコルの一部だと言える」とmotorsport.comに説明した。
「我々がドライバーに指示を出すときは、我々が彼らの見解を理解するためにも、我々に挑戦するよう彼らには伝えている」
「我々は彼らに、『自分の考えを正確に我々に伝えてほしい。我々にチャレンジするんだ。我々は状況を再評価し、また君に報告する。しかしそれが戻ってきたら、それを尊重してほしい』と伝えているんだ」
「それこそまさに今回起こったことであり、聞いたことなんだ。我々はドライバーたちに挑戦するよう求めている」
チームオーダーに疑問を感じたのはノリスだけではなく、ピアストリも今回のような形でチームが介入してくるとは思っていなかったのだという。
「正直少し驚いたよ。僕はどちらでも受け止めていたと思う」
「でもタイヤやトラックリミットなど、多くの懸念があったのは明らかだ。でもチームのために2位と3位を獲得することが最も重要なことだったと思う」
マクラーレンは日本GPでチームオーダーを出していたこともあり、カタールGPを前にチームオーダーを習慣化したくないと語っていたが、今回のカタールGP決勝ではそれが正当化されるはずだとステラ代表は語った。
特にマクラーレンは、2021年のカタールGPでノリスが前触れなく左フロントタイヤの故障に見舞われており、いかに早く好成績を出すチャンスが奪われてしまうのか、認識しているのだ。
「忘れもしない。ここは(2021年に)ランドが4番手につけていて、残り数周でタイヤにトラブルが起きて9位に終わった場所なんだ」
「だからリスクは冒したくない」
「ドライバーをプッシュさせ、トラックリミットのペナルティを受けるようなことは避けたい。それにプッシュするように指示したとたんに、彼らは縁石を使う。その方がラップが速くなるからだ」
「我々は縁石には近づかないようにして、結果を持ち帰ることを考えるように勧めたんだ」
「ふたりのドライバーはそれをよく理解していたし、ランドはインラップでとても満足していた。ドライバーたちが積極的かつ建設的に状況を管理するのを助けてくれるのは、我々の強みだ」
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