プレシーズンテストから好調だったジャガー勢は、カスタマーチームのエンヴィジョン・レーシングも含め全4台が予選上位グリッドを決めるデュエルズに進出した。
チームメイトのひとつ後ろの5番グリッドから決勝をスタートしたジャガーのミッチ・エバンスは、順当にトップグループでレースを進めたものの、終盤は後方を抑えるので精一杯。トップグループから離され、5位でレースを終えた。
■ウェーレイン、技術違反の疑いもレース後審議でお咎めなし。開幕戦メキシコシティの優勝が確定
レース後、エバンスはステアリングの問題でペースとマシンのバランスに苦しみ、前を行くマキシミリアン・ギュンター(マセラティ)から7秒以上遅れてゴールしたことを認めた。
「スタートはまずまずで、他のジャガー(パワートレイン・ユーザー)に比べてエネルギー的にはとても良かったんだけど、残り25周くらいになったあたりからバランスに問題が出てきたんだ」
そうエバンスはmotorsport.comに語った。
「今まで経験したことがなかった。ステアリングがすこく重くて、コーナーのいくつかでロックアップしてしまった。ハンドルを切るのに必死だったんだ。すごく奇妙な感覚だ」
「(ステアリング)ラックをチェックするつもりだけど、おそらく僕たちが変えなかったセットアップに何かあったんだろう」
「悔しいし、イライラしている。5位は悪くない。もっと悪くなる可能性もあったんだ。でももっと良くなる可能性もあった。とはいえ、今回のレースはあまり追い抜きができなかったから、今日は4位がベストだっただろう」
チームメイトでジャガー加入初戦となったキャシディは、3位表彰台を獲得した。ただ、ジャガーの2台はプラクティスで赤旗が出た際の違反でスターティンググリッドがひとつ降格となっており、キャシディはこのペナルティが結果に大きな影響を与えたと考えている。
「今回は、僕にとってフォーミュラEにおいて最も完成度の高い1日だったと思う。ジャガーでの素晴らしいスタートだった」
そうキャシディは語った。
「正直なところ、今週末はパッケージとのつながりをあまり感じることができなくて、かなり苦戦していたんだ。だから、この結果が出せて本当に良いスタートだ」
「ペナルティでポジションをひとつ下げたことが、今日の優勝を狙えたかどうかに大きく響いたと思う。でも文句は言えないね。チームとしては素晴らしいスタートだったと思う」
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