9月9日、プレマ・レーシングは9月13~15日にアゼルバイジャンで開催される2024年FIA F2第12戦バクーにて、ハースからF1に参戦するオリバー・ベアマンに代わり、FIA F3ランキング2位となったアルピーヌ育成のガブリエレ・ミニを起用すると発表した。
F1第16戦イタリアGPでのペナルティにより、ハースからF1に参戦するケビン・マグヌッセンの累積ペナルティポイントが次戦出場停止の基準となる“12カ月間で12ポイント”に達した。そのため、出場停止となるマグヌッセンに代わり、ハースはF1第17戦アゼルバイジャンGPにおいて、来季のレギュラードライバーであり、今季はプレマ・レーシングよりFIA F2に参戦するベアマンを起用することになった。
ハースF1、アゼルバイジャンGP出場停止のマグヌッセンに代わりベアマンを起用。小松代表も期待
ただ、F1アゼルバイジャンGPの週末はサポートレースとしてFIA F2の第12戦バクーが開催される。そのため、ベアマンはFIA F2を欠場することになったが、そのベアマンの代役として、今季FIA F3で好走を見せたアルピーヌ育成のミニが起用されることになった。
2005年生まれのミニはイタリア出身の19歳。2020年のイタリアF4でプレマ・レーシングからシングルシーターデビューを果たし、同シリーズでタイトルを獲得。2021年よりフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパに参戦すると、2年目の2022年にシリーズ2位となり、2023年よりFIA F3にステップアップを果たした。
FIA F3初年度はハイテック・パルスエイトから参戦し、2勝を挙げてシリーズ7位、2年目となった2024年はプレマ・レーシングに移籍し最終戦までシリーズタイトルを争ったが、同じくイタリア出身のレオナルド・フォルナローリ(トライデント)に続くシリーズ2位となった。
「バクーで開催されるFIA F2レースにプレマ・レーシングから参加できることをとてもうれしく思う」と、ミニはコメント。
「2024年のシーズンは好調で、最終戦の最終コーナーまでタイトル争いを繰り広げた。FIA F2は2025年シーズンに向けた主要な選択肢だから、今年のバクーで早めに参加できることは非常に重要だね。新しいマシンと新しいシリーズを学ぶいい機会だ」
また、プレマ・レーシングのチーム代表であるレネ・ロジンは「ガブリエレのFIA F2デビューが待ちきれない」とコメント。
「2020年に我々のチームでシングルシーターデビューを踏み出した彼が、ジュニアシングルシーターのトップシリーズにステップアップすることは、とてもやりがいのあることだ。彼にとっても、そしてチームにとっても有益な機会になるだろう」
「一方、2度目のF1参戦となるオリー(ベアマン)にはベストを尽くしてほしいね。バクー明けの終盤戦に彼がチームに戻ってくることを楽しみにしている」
ミニはバクー市街地サーキットというストリートコースでFIA F2デビュー戦を迎える。ストリートコースでのでデビューは困難も予想されるが、FIA F3時代には2度モナコ・モンテカルロのフィーチャーレースを制しており、ストリートコースとの相性は悪くはなさそうだ。
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