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クルマは「タフ」で「カッコいい」のがイチバン!! だったらラリーベース車に乗るべし!

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クルマは「タフ」で「カッコいい」のがイチバン!! だったらラリーベース車に乗るべし!

 クルマはカッコいいのも重要だけれど、少々のことではへこたれないタフさもやっぱり必要。そこでお薦めしたいのがラリーで活躍する(した)クルマたち。速くて強くてカッコいいんだから、もういうことないでしょ!

文/FK、写真/トヨタ、スバル、三菱

クルマは「タフ」で「カッコいい」のがイチバン!! だったらラリーベース車に乗るべし!

■現役最強のラリーカー「トヨタGRヤリス」はタフでカッコいいに決まってる!

「空力、軽量、高剛性」を追求した車両パッケージで登場したGRヤリス。躍動感溢れるワイド&ローのデザインもアグレッシブな走りを連想させてくれる

 WRC(世界ラリー選手権)において2019年から5年連続でドライバーズタイトルを獲得するだけにとどまらず、3年連続でマニュファクチャラーズとコドライバーも含めた3冠を達成したヤリスWRC。

 もはや、誰もが認めざるを得ない“現役最強のラリーカー”であるヤリスWRCだが、そのベース車両となっているのがご存じGRヤリスだ。“モータースポーツ用の車両を市販化する”という逆転の発想で開発され、2020年9月にデビューしたGRヤリス。

 その頂点に位置するRZ“High performance”をはじめ、ベースモデルとなるRZ、走りを気軽に楽しめるRS、競技ベースのRCという4つのグレードで構成されるが、GRヤリスのハイパフォーマンスを存分に味わいたいのであれば、卓越した走行安定性と圧倒的な加速、気持ちいいエンジンの伸びが体感できるRZ“High performance”の一択だろう。

 このRZ“High performance”は、BBS製鍛造アルミホイール、ミシュラン製Pilot Sport 4Sラジアルタイヤ、前後トルセンLSD、ピアノブラック塗装を施したエアロパーツなどの専用パーツが充実。

 さらに、JBLの8スピーカーサウンドシステムにエンジンのこもり音をスピーカーからの制御音で打ち消して静粛性を向上させるアクティブノイズコントロールなども標準装備となっている。

 もちろん、走りもヤリスWRC直系で272psの最高出力と37.7kgmの最大トルクを発生する小型軽量の直3 1.6LインタークーラーターボエンジンのG16E-GTSを採用。

 ほかにも、多板クラッチによる前後駆動力可変システムを採用したスポーツ4WDシステムのGR-FOUR、スムーズな変速をアシストする6速インテリジェントMTをはじめ、枚挙に暇がないほどの専用装備が充実していることは言うに及ばない。

 そんなトヨタ純血のロードゴーイングカーなだけに、タフでカッコいいこともまた言うに及ばない。

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■今や貴重なFRモデルを新車で乗りたければ「トヨタGR86&スバルBRZ」を選ぶべし

貴重な国産FRスポーツであるGR86。全日本ラリーではJN-3クラスに参戦

 駆動方式や排気量などによって6クラスに分けられる全日本ラリー選手権。そのうち、気筒容積が1500ccを超え、2500cc以下の後輪駆動車で争われるJN-3クラスの主力モデルとして活躍しているのが、TOYOTA GAZOO RacingのGR86とスバルのBRZ。

 今や貴重な国産のFRスポーツモデルとして人気を博す両車は、廉価モデルが300万円前後という比較的リーズナブルな車両本体価格も大きな魅力となっている。

 FRスポーツ最後の砦ともいうべきGR86&BRZが初お披露目となったのは2021年4月。軽量・低重心・コンパクトの水平対向エンジンをより低い位置に搭載することによって世界トップクラスの優れたハンドリング性能を実現した先代のTOYOTA 86とBRZだが、現行モデルにおいてもそのアドバンテージはしっかりと継承。

 全高とヒップポイントを低く抑えて、低重心化の促進と回頭性の向上を図ったことでキビキビとした走りがいっそう追求されている。

 また、先代から約400ccの排気量アップを行った2.4L水平対向4気筒エンジンも吸排気性能の徹底した強化とフリクションの低減によってトルクを向上させただけでなく、レスポンスの向上と高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを実現。0-100km/h加速性能も従来モデルの7.4秒から6.3秒に高められている。

 加えて、モータースポーツ参戦車からフィードバックしたエクステリアも特徴のひとつで、実走行による評価や風洞実験を繰り返すことでフロントの接地性、リアの安定性、優れた操縦応答性と安定性が充分に確保されている。

 そんなGR86&BRZは2023年9月に安全装備の追加設定などを行った一部改良モデルを発表。AE86から続く脈々と受け継がれる楽しい走りはもとより、さらなる高い次元でのダイレクトで気持ちいい走りはスポーツカーを操るワクワク感とドキドキ感に溢れている。

■「初代~3代目スバルインプレッサWRX」は高値安定でも中古で見つけたら欲しくなる!?

WRC参戦車両の迫力ある外観イメージを可能な限り再現した22B-STi Version。速さと操る楽しさを満喫できるポテンシャルはもとより、ロードバージョンに求められる実用性、信頼性、耐久性をバランスさせたスポーツクーペに仕上げられている

 1993年から2008年までの長きに渡ってWRCに参戦し、3度のマニュファクチャラーズタイトルとドライバーズタイトルを獲得したインプレッサ。“金言”や“紋章”を意味するimpresa(インプレイザ)をもとにした造語を車名の由来とするインプレッサのデビューは1992年11月。

 WRCで勝つために開発されたスポーツモデルのWRXだけでなく、女性ユーザーもターゲットにしたスタイリッシュなスポーツワゴンなど幅広いラインナップで人気を獲得した。なかでもWRCにおけるWRXの活躍は目覚ましく、1995年から3年連続でマニュファクチャラーズタイトル獲得の快挙を成し遂げた。

 そんなWRCでの活躍を受けて1998年3月にWRC参戦車両であるImpreza World Rally Car '97のロードバージョンとして22B-STi Versionを限定400台で発売。

 続く2000年4月にはSTI(スバルテクニカインターナショナル)がそれまでの経験をすべて注ぎ込み、オンロードスポーツを追求したチューニングカーとしたS201 STi versionを限定300台で発売した。

 両車はともに販売台数が少ないこともあって、現在の中古車市場において高値で取り引きされている。その後、2000年8月に優れた環境性能も実現した新型のターボエンジンや衝突安全性をより向上させた新環状力骨構造ボディを採用した2代目がデビュー。

 続いて、2007年6月には水平対向エンジンと新設計のSIシャシーとの組み合わせによる気持ちいい走りと高い安全性を基本にした5ドアパッケージを採用した3代目が登場した。WRCのラストイヤーとなった2008年ではこの3代目を投入したが、成績は低迷し、同年12月にWRCからの撤退を表明した。

 そんなインプレッサは現在6代目まで進化。ラリーのイメージはなくなったものの、歴代モデルのスポーティなデザイン、優れた運動性能、安心の先進安全装備、とことん使えるユーティリティを兼備しつつスバル最新の技術を搭載して安全性能や動的質感が大幅に進化を果たしている。

■チューニングの世界でも“最速”の名を欲しいままにした「三菱ランサーエボリューション」

4B11型のMIVECターボエンジンにナトリウム封入エキゾーストバルブを新採用し、最高出力を313psにまで向上させたランエボのファイナルエディションは限定1000台で発売。リアトランクにFinal Editionのエンブレム、フロアコンソールにもシリアルナンバープレートが採用された

 1992年にWRCのホモロゲーションモデルとして登場したランサーエボリューションは、トップカテゴリーであるグループAの車両規定に大きな変更が加えられた1993年のモンテカルロラリーでデビュー。

 当時のWRCはFIA(国際自動車連盟)が定める車両規定のひとつである量産車改造カテゴリーのグループAがメインでラリーカーのベースとなる量産車は年間2500台以上生産されていることが条件だったが、ランサーエボリューションは発売後即完売するほどの人気を博した。

 WRCのデビュー戦となったモンテカルロでは数々のトラブルに見舞われるも完走し、4位と6位という結果で初陣を終える。

 1994年には初代モデルの実戦経験をフィードバックして主に操縦安定性の改良を図ったランサーエボリューションIIが、続く1995年2月には年々ハイスピード化するWRCでの戦闘力を高めるべく空力性能の向上を中心とした改良を施したランサーエボリューションIIIが登場。

 このIIIで戦った1996年のWRCはエースドライバーのトミー・マキネンが9戦中5勝を挙げる圧倒的な強さを見せ、自身と三菱自動車初のWRCドライバーズチャンピオンを獲得した。

 その後も1997年から1999年もランサーエボリューションIVでドライバーズチャンピオンを獲得する金字塔を打ち立てたランエボ。その進化は留まることなく、1998年1月には“V”が、1999年1月には“VI”が、2001年2月には“VII”が、2003年1月には“VIII”が、2005年3月には“IX”が登場。

 WRCへの参戦は2005年シーズンを最後に休止となったが、2007年10月には“X”が登場。そして、2015年4月に登場したファイナルエディションをもって、ランエボ23年の車歴に幕を閉じた。

 WRCでの華々しい活躍に加えて、筑波サーキットのタイムアタックでも前人未踏の49秒台を叩き出すなど、ランエボはチューニングカーとしての素性もよく、今もなおその復活を熱望する声は鳴りやまない。

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みんなのコメント

11件
  • 藍流頓瀬奈
    ラリーベース、って言ってもWRCとかトップカテゴリーは一から作ったレースマシンに市販車のどんがらつけたようなもんだし。
    市販車ノーマルレギュレーションで走ってるレースとマシンを紹介してくれなきゃだわ。
  • お前はアホか
    アジパシを走った初代バレーノ〈カルタスクレセントワゴン〉は、今ひとつぱっとしなかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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