Porsche 911 Speedster
ポルシェ 911 スピードスター
ポルシェ「ヘリテージ デザイン パッケージ」歴史へのオマージュと現代性を両立
911 スピードスターで初採用されたデザインオプション
ポルシェは新型「911 スピードスター」の発表とともに、かつての356をオマージュした「ヘリテージ デザイン パッケージ」を用意した。これはポルシェが展開する新たなデザインパッケージの第一弾となる。
911 スピードスターは、2016年型991の「911R」と「911GT3」をベースとしており、モータースポーツ部門でGTモデルとして開発。ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュアで改良され、スタイル・ポルシェでデザインが行われたモデルだ。
こだわり抜かれたゴールドに輝く筆記体のロゴマーク
デザインに関して、ちょっとしたディテールが大きな注目を集めることは少なくない。911 スピードスターでは、筆記体で描かれた「Speedster」のロゴだろう。
これまでのポルシェの歴史において、このようなロゴタイプは伝説的なレーシングカーやスポーツカーに採用されてきた。「ヘリテージ デザイン パッケージ」では、精巧ローリング加工されたロゴがリヤカバーに配置されている。
ルーツを忘れないという、ポルシェの強い意志
今回、ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュアのディレクターを務めるボリス・アーペンブリンク(写真右)、カラー&トリムデザイナーのシュテファニー・クライベーマー(写真中央)、インテリアデザイナーのトルステン・クライン(写真左)が集まり、「ヘリテージ デザイン パッケージ」について説明をしてくれた。
「伝説となったポルシェのヒストリックモデルを見ていると、ポルシェの哲学や美学のようなものが心に浮かんできます。それをカスタマーの皆さんに追体験して欲しいという思いで、『ヘリテージ デザイン パッケージ』の開発に取り組みました」と、クライベーマー。「今回は純粋なスピードスターのデザインがベースとなっています」と、インテリアを手掛けたクラインが付け加えた。
「911 スピードスターは伝統と革新性を融合させたモデルです。ポルシェが初のEVであるタイカンで新時代に足を踏み入れたとしても我々はそのルーツを決して忘れないという強いメッセージを表現しています」と、アーペンブリンクは語る。
ポルシェの歴史へのリスペクトを体現したモデル
「ヘリテージ デザイン パッケージ」の存在を抜きにしたとしても、911 スピードスターは歴史へのリスペクトを体現したモデルと言えるだろう。その生産台数は限定1948台。ポルシェの原点とも言える「356 No.1 ロードスター」が初めてオーストリア・ケルンテン州で登録された1948年7月8日に由来する。
歴史への敬意を評しながらも、中身は最新のテクノロジーが詰め込まれている。フェンダー、フロントフード、そして独特のフォルムを描くリヤカバーには、軽量の炭素繊維複合素材を採用。GTモデルを手掛けるエンジニアたちが開発に携わったシャシーには、最高出力510psを発生する4リッター水平対向6気筒エンジンとスポーツエグゾーストシステム、6速マニュアルトランスミッションが組み合わせられる。
「ヘリテージ デザイン パッケージ」では、インテリアにブラックとコニャックのバイカラーレザーに、GTシルバーメタリックのカーボン製エレメントを組み合わせた。また室内にもゴールドの「Speedster」ロゴが配されている。また、GTシルバーのボディにホワイトのフロントバンパーという、伝統的なアロー(弓矢)をモチーフとしたエクステリアが採用された。
50年代に活躍したレース仕様の356 スピードスターには、飛び石によるボディ破損を防ぐため、フロントフードやドアにテーピングが施されていた。これはポルシェにおけるパーソナリゼーションの先駆けと言えるかもしれない。クラインは「あの時代のエスプリと情熱を再定義することが目標のひとつでした」と説明する。
現代を生きるスポーツカーとしての“スピードスター”
911 スピードスターは2018年にツッフェンハウゼンで行われた記念イベント「ポルシェ スポーツカー70周年(70 Years of Porsche Sports Cars)」において、「911 スピードスターコンセプト」として発表。大好評を受けて、市販化が決定された。そして、ポルシェはレトロなデザインに留まることなく、今を生きるスポーツカーとして“スピードスター”を再定義している。
「私たちはクラシカルな要素を残しつつ、最新技術を惜しみなく盛り込んでいきました。新型スピードスターは過去にとらわれず、未来に視線を向けたモデルなのです」と、アーペンブリンク。
50~80年代のエッセンスを取り込んだデザインを投入
ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュアは今後、スタイル・ポルシェと共同で、911の各モデルにも1950年代、1960年代、1970 年代、1980年代それぞれの時代が反映された、“ヘリテージ デザイン”を取り入れていく予定だ。2020年以降、様々な限定派生モデルが市場に投入される計画をもっている。また、いくつかのパーツに関しては通常の911にもオプションとして設定される予定だという。
どのようなデザインが投入されるのか、現時点では明らかにされていないが、ポルシェ・ミュージアムにおいて、様々なリサーチが行われている。
「私たちは特にカラー、素材、手触りを重要視しています。昔の布地やパターンを研究しながら、現代における安全性や快適性に関する要件を踏まえつつ、新しく作り直していくのです」と、クライベーマーがヒントを与えてくれた。彼女は個人的に、60年代のシェパードチェックや、70年代のサイケデリックな市松模様を取り入れたいと考えている。
最後にアーペンブリンクが付け加えた。
「ポルシェというブランドがこれまで表現し、そしてこれからも守り続けていくのは『純粋なるスポーツカー』であること。それは、その時代の“格好良さ”を体現した、情熱的なモデルになると思います」
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