新型ランクルほか続々登場!! 2021年下半期の大物新型車 5選

　2021年下半期における大物新型車は、トヨタ アクアを筆頭にランドクルーザー、カローラクロス、日産 エクストレイル/三菱 アウトランダー、そしてスバル WRXがあげられる。

　いずれもトヨタ、日産、三菱自動車、スバル4社の期待の戦略モデルであり、コンセプト、パワーユニット、プラットフォーム、ボディ構造、安全対策などで新基軸を採用していることが特徴だ。ここではこれら5台を、デビュー順に最新情報を紹介してみたい。

文／遠藤徹
写真／TOYOTA、SUBARU、NISSAN
CG／編集部

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新型アクア／7月登場予定

新型アクアはヤリスシリーズと異なるユニット、リチウムイオン方式ハイブリッドバッテリーが搭載予定。2021年6月から先行予約が開始される見込み※予想CG：ベストカー編集部

　トップバッターは7月中旬にも登場する新型アクアである。キープコンセプトであるが、トヨタの新しいクルマづくりの考え方である「TNGA」による新開発のプラットフォームを採用。ボディサイズの全長、全幅は従来モデルとほぼ同じだが、全高を若干高く取ることで室内の充分な居住空間を確保する。

　これによって課題だったヘッドクリアランスの向上と後席のニールームを拡大している。全体的なつくりはシート、内張、運転席回りの材質を上げ上級シフトさせる。

　パワーユニットは、1.5Lハイブリッドながらヤリスシリーズとは異なる進化ユニットを搭載する。従来のニッケル水素方式のハイブリッドバッテリーからリチウムイオン方式に切り替える。

　ヤリスのEV走行可能スピードが20km/hまでであるのに対して次期型は2倍の40kmまで引き上げることで、実走行燃費を従来の23km/Lから30km/Lまで大幅に向上させる。

　駆動方式は従来の2WDのみから4WD車も設定する。安全対策ではヤリス並みかそれ以上に進化させたデバイスを「トヨタセーフティセンス」に標準装備する。

　これらによるコストアップで車両本体価格は従来モデルに比べて約10万円の値上げとなる見込み。現行モデルはすでにオーダーストップし、在庫はほとんど売りつくしてない状況にある。

　新型は6月上旬から先行予約を開始する見通しである。月販1万台以上とヤリス並みの販売規模を目指すことになりそうだ。

新型ランドクルーザー／8月登場予定

2021年8月に登場の新型ランドクルーザーには、新たに上級＆スポーツモデル「GR-S」が設定される。価格は1000万円台に乗る見込み※予想CG：ベストカー編集部

　ランドクルーザーは8月上旬にも世代交代する。次期型は従来モデルの「200」から「300」シリーズに引き継ぐ。

　「TNGA」による新開発のプラットフォームを採用。フルフレーム構造はよりハードなオフロード走行に対応させて引き継ぐ。エクステリアデザインはキープコンセプトで従来モデルと同様のボディシェルで仕立てる。

　パワーユニットは、現行型の4.6L V8ガソリンNAエンジンを廃止し、3.5LガソリンV6ターボ、3.3Lクリーンディーゼルツインターボの2ユニットを搭載する。

　ボディサイズは従来グレードが同じ寸法だが、新たに設定する上級＆スポーツバージョンの「GR-S」は、バンパー、ホイールアーチ、タイヤサイズの大型化で全長35mm、全幅15mm、全高10mmサイズアップする。

　室内はレイアウトの見直しで居住空間を拡大する。荷室は70Lのキャリアケースが5個格納可能。3列目シートは幅が990mmで25mm拡大し、フロアへの格納式を採用し、フラットで広い室内空間を実現する。

　グレード、パワーユニット、乗車定員の構成は、最上級の「GR-S」がディーゼルのみで3列シート7人乗り、2列シート5人乗り、従来モデルで最上級だった「ZX」は、3列シート7人乗りと2列シート5人乗り。「VX」、「AX」、「GX」はいずれもガソリンターボで3列シート7人乗りのみのラインアップ。

　従来は3列シートの2列目が3人掛けのベンチシートで8人乗りだったのが、次期型ではキャプテンシートの2人掛けになることで7人乗りに変更される。

　また、世界初の安全装備を3つ程度装備する。あらゆる走行シーンで自動的に乗り心地を替えられるハイメカも新たに装備する。

　車両本体価格はクオリティアップ、新開発エンジンの搭載、安全対策強化などで約50万円のアップとなる。新設定の「GR-S」は1000万円台に乗る見込み。販売店の発表展示会は8月下旬を予定している。

カローラクロス／10月登場予定

2020年9月に世界初公開された新型カローラクロスがついに日本上陸（全長4460×全幅1825×全高1620mm）

　カローラクロス10月下旬あたりに発表、発売する。カローラベースのオーソドックスなSUVシェルを採用。

　パワーユニットは1.8LガソリンNA、同ハイブリッドを搭載する。C-HRとほぼ同じ価格帯の240万～320万円程度の価格設定であるが、C-HRが2WD中心のシティ走行重視のコンセプトであるのに対して、カローラクロスは4WD重視の遊びグルマ感覚を盛り込んだコンセプト分けをする。

　ハイブリッド車の販売構成比は80％とシリーズの中心的な存在になるようなラインアップとする見込みである。販売台数はカローラシリーズに組み込まれることから、こちらの約5000台が加わり、トータル1万5000台規模に拡大するので、登録車の銘柄別ランキングではベスト3以内に浮上する可能性がある。

新型エクストレイル・アウトランダー／9月・12月登場

上海モーターショーで世界初公開された日産新型エクストレイル。パワーユニットはe-POWERのみで、2021年9月登場予定

　エクストレイルは9月、アウトランダーは12月にそれぞれフルモデルチェンジする。両モデルはプラットフォーム＆基本コンポーネントを共用した兄弟車の仕立てとなる。4枚のドアまで共用する可能性がある。

　現行モデルのボディサイズはエクストレイルが全長4690mm、全幅1820mm、全高1740mmに対してアウトランダーは同4695×1810×1710mmであるから4695×1840×1700mm程度とワイドで多少背を低めにとったサイズで揃えるものと思われる。

　パワーユニットはエクストレイルが容量アップしたe-POWERのみを当面搭載する。これまで2LガソリンNA、同1モーター2クラッチ方式のハイブリッドを搭載してきたが、これをe-POWERのみに切り替える。三菱からユニット供給する2.4LのPHEVは、1年後に搭載車を追加発売する見込みである。

　次期型アウトランダーは12月に投入する。PHEV専用モデルで3列シート7人乗りとする。充電後航続距離は現行の57.6kmから100kmまで延長する見込みである。

新型WRX S4／10月登場予定

車体には、スバルグローバルプラットフォームを採用。さらに新開発の水平対向2.4Lターボエンジンと「アイサイトX」が搭載予定※予想CG：ベストカー編集部

　次期型WRX S4は10月にもフルモデルチェンジする。

　キープコンセプトの世代交代であるが、新開発の「スバルグローバルプラットフォーム」を採用し、大幅なポテンシャルアップで仕立てる。レヴォーグ同様にインナーフレーム構造で大幅なボディ剛性の向上を図る。

　パワーユニットは新開発の水平対向2.4Lターボによるボクサーエンジンを搭載する。安全対策は最新の「アイサイトX」の標準装備車も設定する。9月にも先行予約の受付を開始する見込みである。

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Comments

ランクルはメッキパーツとか使わずにシンプルな方がカッコいいと思う

サファリを復活させてください！