1月26日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでスーパーバイク世界選手権(SBK)の2023年シーズンに向けたテストが行われた。2日間に渡るテストの最終日は、初日に引き続きトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with Brixx WorldSBK)がトップタイムをマークした。
2日間のテストだが、次の1月31~2月1日にポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われるテストに向けても、重要なテストとなる。初日をトップで終えているラズガットリオグルは、2日目の午前に13コーナーで転倒を喫したが、午後からSCQタイヤを装着して1分38秒269を叩き出した。目標の1分37秒台には届かなかったが、初日のベストタイムを0.328秒更新しトップタイム。61周回をこなしてテスト2日目を終えた。
SBK、2023年シーズン始動に向けてテスト開始。初日トップはヤマハのラズガットリオグル、BMWは新型マシン導入
2番手に着けたのは初日4番手のジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)だ。2日目はカワサキZX-10RRの最終チェックとバランス調整に取り組み、ラスト1時間でトップとわずか0.083秒差の1分38秒352をマークして2番手でテストを終えた。
ドゥカティ勢のAruba.it Racing - Ducatiは、初日に引き続き改良されたエキゾーストとウイングレットを備えた2023年型のドゥカティ・パニガーレV4 Rの開発に取り組んだ。昨年の王者アルバロ・バウティスタとチームメイトのマイケル・ルーベン・リナルディが3番手4番手に着けている。
5番手にはレイのチームメイトであるアレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)が並んだが、6番手にはなんとヤマハYZF-R1を駆るルーキーのドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が並んだ。SCQタイヤを使用して走行し、初日のベストタイムを0.741秒削り、ルーキーながらも存在感を示した。多くのライダーがタイムを更新したが、この日はトップから6番手までが1秒以内の差となった。
今回のテストから参加しているルーキー4人も、2日目にはタイムを更新し、内3名のライダーがトップ10入りを果たしている。エガーターのチームメイトであるレミー・ガードナーは自己ベストタイムを1秒以上更新し、ダニロ・ペトルッチ(BARNI Spark Racing Team)も引き続きトップ10入りをしている。ロレンツォ・バルダッサーリ(GMT94 Yamaha)も0.751秒更新し、初日よりタイムを縮めるのに成功している。
また、ホンダ勢でトップに立ったのはイケール・レクオーナ(Team HRC)だった。引き続き2023年型のホンダCBR1000RR-Rの開発に取り組み、レクオーナは68周回をこなし9番手、チャビ・ビエルゲは79周回をこなして13番手で終えている。
そして今回のテストから新型マシンを導入しているBMW勢は、引き続き2023年型のBMW M1000RRのテストに努めていた。
また、合同で行われているスーパースポーツ世界選手権(WSS)のテストに参加している岡谷雄太(Prodina Kawasaki Racing WorldSSP)。この日は13周回し、1分46秒225のベストタイムをマークしてテストを終えている。
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