ダイムラートラックは5月8日、同社初のレベル4の自動運転セミトラック、フレイトライナー『eカスケディア』(Freightliner eCascadia)のプロトタイプを発表した。
このトラックは、量産型の電動フレイトライナーeカスケディアがベース。トルクロボティクスの自動運転ソフトウェアと最新のレベル4センサー、計算技術を搭載している。これにより、将来的にレベル4の自動運転が可能になる。トルクロボティクスは、ダイムラートラックの自動運転技術を担う独立子会社だ。
フレイトライナーeカスケディアは、2022年に生産を開始し、現在までにアメリカ国内の55以上の企業で600万マイル以上の実走行を達成している。このゼロエミッションのクラス8トラックは、バッテリーは90分で80%まで充電可能。複数のバッテリーと駆動軸のオプションがあり、155、220、230マイルの航続を実現する。
プロトタイプの小さなキャブには、自動運転センサーを搭載した。充分な冷却性能を確保するために、ドライバーと助手席の間に空冷システムを配置した。カスタマイズされたソフトウェアは、車両の状態に関する制御インターフェースとフィードバックを自動運転システムに提供する。
自社設計のセンサーバーカバーは、カメラ、ライダーセンサー、レーダーセンサーを組み込み、空気抵抗の性能を向上させると同時に、損傷や汚れからの保護を強化している。さらに、4つの12ボルトバッテリーが高電圧の電力を供給し、自動運転を可能にしている。
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