2020年1月30日、マツダは創立100周年を迎えた。
マツダは、コルクの製造を行っていた東洋コルク工業株式会社からその歴史をスタート。なぜコルクだったかといえば、中国地方の山間部にはコルクの原料の一種であるアベマキ(ブナ科の落葉喬木で、コルク層が厚く、南欧産のコルクガシの代用にされる)が広く分布。広島湾を中心に発達した木造船の造船所では、近世中期からこのアベマキ樹皮を造船材に使用していたが、明治初年、広島にこれを使って瓶栓を製造するものがあらわれ、それ以後アベマキコルクは広島の地場産業のひとつとなったと言われる(マツダ初となる量産EV、MX-30の内装にコルクが使われるのもこれが理由だ)。
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1927年、東洋工業株式会社へと改称。1931年には初の自動車、三輪トラック「マツダ号」の生産を開始。これより、自動車の生産をスタートさせる。
そんな100周年を記念し、マツダ社員の胸には新デザインのピンバッヂが付けられていた。その名も、「創立100周年記念ピンバッヂ」。
デザインをよく見てみると、金のブランドシンボルマークを赤で囲んである。その赤い部分には、「100 YEARS 1920-2020」とある。
このピンバッヂのデザインは、東洋工業が誕生したときに作られた“丸工マーク”と、現在のブランドシンボルマークを重ね合わせ、一つのデザインにまとめたもの。 マツダ100年の歴史、そして工業で世界に貢献するという創業者の志を受け継ぐと同時に、 育ててもらったすべての方々への感謝を胸に、次の100年に向けて誇りを感じ、 これからも全員でマツダブランドを大事にしていこう、との思いが込められているという。
丸工マークとは、「東洋工業」に含まれる「工」の文字を丸で囲んだもので、1972年7月から50年以上に渡って使われていた。その後、1979年1月に「MAZDA」へ、そして現在のブランドシンボルマークへと移行してきた。
ちなみに現在の”カモメ”にも見えるブランドシンボルマークだが、1997年6月に制定。「未来に羽ばたく」、「挑戦」といった思いが込められている。
〈文=driver@web編集部〉
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