バイク好きが毎年楽しみにしているイベント『第51回東京モーターサイクルショー』が3月22日(金)に開幕した。各メーカーのブースを飾ったバイクの中から、注目のニューモデルをピックアップしてお届けしよう。
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ホンダのブースでひと際注目を集めていたのが、ビッグネイキッドの『CB1000 HORNET(ホーネット)』だ。ホーネットはもともと1996年に250ccで登場した後、600cc版や900cc版も追加され、日本のみならずヨーロッパでも人気を博したモデル。その伝統の名前が、今回、日本で久々に復活したというわけだ。
CB1000ホーネットのエンジンは、2017年型CBR1000RRに採用されていた直列4気筒。最高出力110kW(約150PS)以上というハイパワーを、新開発のスチール製ツイン・スパー・フレームで受け止める。
スタイリングも新生ホーネットの見どころだ。超小型デュアルLEDライトで構成されたフロントマスクは、モデル名どおり“蜂”を彷彿とさせるもの。
フロントが広くてリヤが絞り込まれた燃料タンク、細身のシートも精悍な印象を強くしている。かつてのモデルのファンからすると、マフラーがアップタイプではないのがちょっと残念かも!?
2021年の発売以来、オーセンティックなデザインとリーズナブルなプライスで好評の『GB350』。セールスも順調で、2022年には小型二輪(251~400cc)クラスで販売台数1位に輝いたことも。そんな人気バイクをさらにクラシックに仕立てたのが『GB350C』だ。
前後フェンダーの大型化のほか、フロントフォークカバーやヘッドライトカバーを追加。さらにタンク形状やサイドカバー、エンブレム、マフラーなどを変更することで、開発コンセプトの「The Standard Classical Motorcycle」を具現化している。
この新バージョンの設定によって、GB350はさらに幅広いライダーから支持されそうな予感だ。
バイクの間口を広げることに熱心なホンダは、運転をアシストする新技術も開発した。それが発進・変速・停止の際に伴うクラッチ操作を不要にする「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」だ。
すでに数機種で採用されているDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)も同様にクラッチ操作が不要だが、E-クラッチはそれよりもシンプルな構造のため、重量面でも価格面でも有利、という特徴がある。
また、既存のエンジンレイアウトを大きく変更する必要もないため、より多くのモデルに適用されることが見込まれる。
そのE-クラッチを搭載したモデルとして、新型CB650R/CBR650Rが日本初公開された。CB650Rはシュラウドやリヤカウルの形状を変更するとともに、空力性能も考慮したヘッドライトを新採用。
一方のCBR650Rもデュアルヘッドライトをはじめスタイリングを一新し、より精悍なルックスを手に入れている。
多種多彩なニューモデルがひしめき合っていたホンダのブースで、異彩(!?)を放っていた一角があった。映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』とのコラボレーションによる、『ゴールドウイング』と『ホーク11』の展示がそれだ。
ゴールドウイングの現行型は2017年に登場した6代目。水平対向6気筒エンジン(1833cc)やダブルウイッシュボーンフロントサスペンションなど超一級のメカニズムを搭載し、孤高のプレミアムツアラーとして君臨している。
劇中では主人公キラ・ヤマトとヒロインのラクス・クラインがゴールドウイングにタンデムしてツーリングを楽しむ、という場面が描かれているのだ。ちなみにラクスもバイク乗りという設定で、ホーク11は彼女の元に納車された際に撮られた写真で登場する。
映画の監督を務めた福田己津央氏は大型二輪免許を所有されており、スタジオにもほぼ毎日バイクで通うという。劇中でのバイクの描かれ方が緻密なのも、福田監督がバイクに造詣が深いからなのだろう。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、ガンダムファンはもちろん、バイク好きにとっても注目の映画というわけだ。
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