コンセプトより現実的なデザインに
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】アルファを盛り返せるか【トナーレをステルヴィオやレネゲードと写真で比較】 全113枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
アルファ・ロメオの新型SUVトナーレが、2022年の発売に向けて、公道でのテスト走行を行っていることがわかった。開発の最終段階にあると思われるプロトタイプが目撃されている。
ジュネーブ・モーターショーで公開されたコンセプトに似ているが、いくつかの変更が加えられている。フロントは、ボンネットとフロントバンパーの境目が大きくなり、ヘッドライトは厚みのあるデザインとなっているようだ。
リアウィンドウが大きくなり、テールランプも太くなっている。しかし、全体のプロポーションは変わっていない。
アルファ・ロメオ・ステルヴィオの下に位置する新たなコンパクトSUVとして、イタリアの有名な峠に由来する「トナーレ」の名を冠し、ブランド初のプラグイン・ハイブリッドを採用する。
販売台数拡大に貢献?
トナーレのコンセプトは、2019年のジュネーブ・モーターショーでサプライズ発表された。欧州ブランドの責任者であるロベルタ・ゼルビによれば、アルファ・ロメオが長年切望してきた年間40万台の販売目標(2018年は約15万台)を達成するという決意を示すものだという。
2019年、コンセプトの発表会で、ゼルビはこう語った。
「トナーレが当社のベストセラーカーになることを期待しています。アルファ・ロメオの他のクルマも合わせれば、2024年までに欧州のマーケットニーズの80%を満たすモデルラインナップが完成します。今日よりもより力強いポジションを得ることができるはずです」
またゼルビによれば、フロントガラス用ワイパーを追加したり、4シーターから5シーターへと改めるなどわずかな変更を加えつつも、大きなデザイン上の変更は加えずに量産化するとも述べている。
「コンセプトモデルは、量産モデルの姿をよく表しています。全体のプロポーションだけでなく、(円形が連なった)テレフォンダイヤル・ホイールのデザインや、3連のヘッドライト、ダッシュボードの形状など、ディティールも実現性の高いものです」
ゼルビによれば、従来の「ダイナミックモード」に代わるものとして、トナーレにはエンジンとモーターの力を最大限発揮させる「デュアルパワーモード」が採用されるとのこと。エンジンはガソリンだけでなく、ディーゼル版も登場する見込みだ。
報道によれば、トナーレはジープ・レネゲードのプラットフォームを使用するため、前輪駆動になる可能性がある。ゼルビは、「社内で保有しているアーキテクチャーを検討している」とだけ述べ、詳細を明かすことはなかった。
ドライバー中心のクルマ
FCAの世界戦略をまとめるティモシー・クニスキスは、「アルファ・ロメオのブランドの核として、先進的なエンジン技術や電動化、優れたイタリアンデザインを導入します。単にコンパクトなSUVではなく、アルファ・ロメオにしかできないモデルを目指しています」と話している。
クニスキスはまた、ハイブリッド化により二酸化炭素排出量を減らすだけでなく、ドライビング体験を高めることにも触れている。
「信じられないほどの操縦性を備えた、ドライバー中心のクルマです。トナーレはデザイナーの情熱を感じ取れるような、高い個性と時代を超越したデザインが与えられます」
トナーレの特徴は、ステルヴィオとのつながりを強く感じさせるデザインにある。過去のアルファ・ロメオのモデルから引用したディティールも含まれているという。21インチホイールはティーポ33ストラダーレを彷彿とさせ、細長いLEDヘッドライトはSZやブレラをイメージさせる。
インテリアでは、レザーやアルカンターラを多用し、バックライト付きのパネルを多数採用している。ダッシュボードには、12.3インチのデジタルディスプレイと、10.25インチのセンター・タッチスクリーンが装備されている。
トナーレは、ハッチバックのジュリアに替わる主力モデルとして活躍が期待される。しかし、ジャン・フィリップ・インパラートCEOは、プラットフォームを共有するジープ・レネゲード4XEのPHEVパワートレインの性能に満足しなかったため、トナーレの発売が3か月延期され、2022年初頭になったと報じられている。
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