ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は2月20日、「M3」のサーキットスペシャル「CS」を30台限定で発売した。
カタログモデルの上級グレード「コンペティション」に対するチューニング内容は「M4 CS」に準じており、3.0ℓ直6直噴ツインターボエンジンは、最高出力は10ps高い460psを6250rpmで、最大トルクも50Nm高い600Nmを4000-5380rpmで発生。7速DCTとの組み合わせで、0-100km/h加速を0.1秒早い3.9秒へ短縮した。
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M3 CSに搭載された「アダプティブMサスペンション」は、コンフォート、スポーツ、スポーツ+の3モードから、走行状況に応じたダンパー設定を選択することが可能。市街地ではコンフォート・モードを選択することで快適な走りを、高速走行時はスポーツモードによってダイナミックな走りを、サーキットなどではスポーツ+モードを選択することでサスペンションが最も硬く設定され、M3 CSが持つ運動性能を最大限活かした走りを得ることができる。
また、「アクティブMディファレンシャル」は「ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)」と常に連携し、アクセルペダルの踏み込み度合い、ホイール回転数、ヨーレートも考慮し、走行状態に応じて素早く確実に反応。特にサーキットなどの過酷な走行条件では、コーナーでの加速や路面の摩擦係数の変動などの情報を常に収集し、各システムがトラクションを最適化させることで、車両の安定性を確保している。
通常は、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)によって、エンジンとブレーキを制御することで、アンダーステアやオーバーステアの挙動を抑制し、車両の安定性を確保するが、M3 CSのMダイナミック・モード(MDM)は、ホイールスリップの許容範囲が拡大されており、軽度のドリフト走行が可能となっている。そのため、特にサーキットでは、スポーティでダイナミックな走行を愉しむことが可能となった。
外装には、CFRP製の専用フロント&リヤスポイラーやリヤディフューザーに加え、走行モードや負荷に応じてターボエンジンながら官能的なサウンドを奏でるよう設計された、電子制御フラップ付きの4本出しツイン・フロー・スポーツ・エグゾースト・システムを装着。
足元には、DTM(ドイツツーリングカー選手権)参戦マシン用のものをモチーフにした専用の鍛造アルミホイール(フロント19インチ、リヤ20インチ)と、フロント265/35R19、リヤ285/30R20の専用タイヤを装着する。
室内には、軽量化されたセンター・コンソールを採用することで、高い走行性能をサポート。シートには、スポーティで洗練されたブラックを基調とし、シルバーのアクセントが添えられたブラック&シルバー・ストーンのメリノ・レザー・シートを採用するとともに、「M3 CS」と刻まれた専用レタリングによって特別なモデルであることを印象付けている。
ハンドル位置は右のみ、価格は15,780,000円。なお、M3 CSの発売に合わせ、昨年5月に発表された「M4 CS」も2018年生産モデルとなり、一部の装備が追加されたうえで販売価格が16,300,000円(ハンドル位置は左右から選択可能)に変更されている。
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