FX以来のミッドサイズSUVの投入
日産のプレミアムブランド・インフィニティは2020年11月18日、ロサンゼルス発のオンラインイベントにて、新型SUV QX55を発表した。同ブランドではFX以来のミッドサイズSUVクーペの投入となる。QX55は「同カテゴリーに現代的なアレンジを施したモデル」という。
【画像】インフィニティ、どんなSUVをラインナップ?【日本でも発売してほしいモデル】 全166枚
QX55は、事業構造改革「Nissan NEXT」を推進する日産における最新モデルであり、インフィニティとしては同事業計画における初の量産モデルとなる。
QX55は2022年モデルとして、来年春に北米で発売予定。
「インフィニティの個性をアピールするモデル」
新型QX55は、ミドルサイズSUVクーペのカテゴリーで唯一の日本で開発されたモデル。「刺激的なエクステリアと、華やかで高級感溢れるインテリアデザインを誇るモデル」と表現している。若い世代も含めた新たな購買層をターゲットにデザインされた。
ロサンゼルスのベラスコシアターでのオンラインイベントに登壇した、インフィニティのチェアマンであるペイマン・カーガーは、「新型QX55は、インフィニティの個性をアピールする重要なモデル。スタイルと性能の融合を体現した」と述べた。
日本の「和」をイメージしたデザイン
QX55の象徴とされるダブルアーチグリルのメッシュパターンは、日本の折り紙から着想を得たとされる奥行きのあるデザインで、日本の「和」をイメージしたとされる。
ボディサイドのデザインは、ボンネットからフロントフェンダー、そしてドアパネルを経てリアフェンダーへと流れるようなデザインを描く。
テールランプは、デジタルピアノの鍵盤のような45個のLEDをひとつのハウジングに収める。このランプデザインは、先日発表されたQX60モノグラフと呼ばれるデザインスタディにも採用されている。
INFINITI InTouchを採用、室内はラグジュアリーと利便性を兼ね備える
室内には、ワイヤレスのアップル・カープレイに対応したデュアルスクリーンのインフォテインメントシステムであるINFINITI InTouchを採用。
アンドロイド・オートにも対応し、USB入力端子も複数搭載する。
セミアニリンレザーや本革を使用したシートはQX55の室内空間を華やかに演出する。
使い方に合わせて荷室空間の広さや足元の広さをアレンジできるよう、2列目シートをスライド式にすることなどにより、快適性や利便性も兼ね備える。
4気筒ターボエンジンは268psを発揮
QX55は、可変圧縮ターボの技術を実用化した4気筒エンジンを全モデルに搭載する。同エンジンは、最高出力268ps、最大トルク38.7kg-mを発生し、マニュアルモードを搭載した無段変速機と標準仕様となるインフィニティのインテリジェントAWDシステムを通じてそのパワーを路面に伝える。
インフィニティはQX55に続き、先月QX60モノグラフとしてSUVのデザインの方向性を示した次期QX60を発売する予定。
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