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F1の2020年4~6月期の収入が大幅減! 昨年の660億円が25億円に。CEO「レース再開を可能にした全ての関係者に感謝」

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F1の2020年4~6月期の収入が大幅減! 昨年の660億円が25億円に。CEO「レース再開を可能にした全ての関係者に感謝」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、F1の2020年の4~6月期の収入額が前年比で激減したことが分かった。

 2019年シーズンのF1は、4~6月の間に7レース、つまりシーズン全体の1/3のレースが開催された。そのため同年同期の収入は6億2000万ドル(約658億円)にも上っていた。しかし今年の同期は、新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期されたため、レース開催がゼロ。レース日程に関係のないスポンサーからの収入2400万ドル(約25億4500万円)のみとなった。

■デジタル配信”大手”からの関心が、F1の放映権収入を引き上げる?

 結局2019年同期の収益は、チームへの分配金を支払ったことで、1400万ドル(約14億8000万円)になっていた。しかし今年の同期の収益は、1億3600万ドル(約144億3000万円)の損失を計上している。

 なおリバティメディアの報告によれば、2020年の4~6月期には、F1チームは分配金の支払いを受けていないという。

「チームへの支払い費用は記録されていない。そのような支払いは、レース開催カレンダーと比例して認識されるからだ」

 7~9月期にかけては、10レースが開催されることになるため、かなりの収入が計上されることが期待されてる。しかしそれでも、いずれのレースも無観客で行なわれるために、その収入額は大幅に少なくなるはずだ。

 無観客でレースが行なわれる場合、テレビの放映権料とスポンサー収入のみが含まれる。本来ならばこれに、サーキットなどから支払われる開催権料も加算されるが、今年は無観客での開催となったためこの収入が大幅に減額され、逆にF1側が開催にかかる費用を負担している部分もある。

 リバティメディアは、この件について次のように説明する。

「2020年の第二四半期(4~6月)はイベントが開催されなかったため、認識された収益は限られていた。この期間に認識されたF1の主な収益は、レースに関係しない権利に関するスポンサー契約のみだった」

「レース開催権料や放映権料も手にできなかった。同様にパドッククラブやイベントベースの収益、そしてテレビの制作活動などからの収益もゼロであったため、F1の収益は減少することになった」

 リバティメディア曰く、同期の支出は、F1レースが開催されず、不要不急の出費を延期したことで減少したという。しかしそれだけでは収入減を補うには至らず、本質的ではない支出の削減や繰越、給与カット、ボーナス積立金の削減、その他のコスト削減策なども実施したという。

「F1も、50%の従業員に対して、英国政府が支援する基金を活用した。F1のシーズンが始まるに伴い、ほとんどのスタッフが仕事に戻ったため、第三四半期の人件費は通常のレベルに戻ると予想される」

 今回リバティメディアが発表したレポートでは、F1のCEOであるチェイス・キャリーは財務状況の細かい数字については言及せず、シーズンが開始されたこと、そしてその間の取り組みについて積極的に語った。

「我々は7月に、サーキットに戻ることができて興奮している、そして15~18レースになると予想されるシーズンのうち最初の5レースを完了した」

 そうキャリーCEOは語った。

「シーズン開幕が延期されている間、2021年シーズンのチーム予算上限額を引き下げ、ビジネスを前進させ続けた。そして新たな放送とスポンサー契約を発表することができた」

「我々は#WeRaceAsOneのプラットフォームを発表し、持続可能性、多様性、包括性、そしてコミュニティ戦略に向けた目的と決意を持って取り組んだ」

「#WeRaceAsOneは、新型コロナウイルスとの戦いにおける持続可能性への取り組みを促し、人種差別に対して団結し、F1における平等性と多様性に取り組むためのイニシアチブとして立ち上げられた。そしてレース再開を可能にしたFIA、チーム、プロモーター、従業員、そのほかのパートナーに対して感謝したい」

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